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0の衝撃  作者: あるみゃ
第一章 空間の狭間で
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闇の部屋

闇は同じ場所を見せる

  早速だが、皆さんも知っているだろう。

  地球はビックバンと言う科学などで解明できる現象で出来ている。

  しかしだ。ヒト科という種類はどうだろうか、科学現象など一つもなく、なんら変わらない道を通り、将来なんの役に立つかも分からない授業をひたすら聞くという事を毎日しているだけ。

  まあ、科学現象を持っているとすれば、物理的なことぐらいだ。

  拳銃などのような威力の弾を投げられる力などは備わっていないため、何の意味も無い。

  さあ。この俺、小豆 如月は何が言いたいかと言うと、どうしてこの世界に異能力などが存在しないのかということだ。

  少し中二病じみた事を言っているが俺の頭はまだ正常だ。

  と言うか少し気になる事がある。

  漫画などには常人から魔法が使える異人になるパターンが多い。力が覚醒した時はどんな感じなのだろうか、何か変な感覚があるのかそれとも何も感じないのか……

「うーむ……非常に興味深い……」

  考えすぎて声にまで出てしまった。

  ちなみに俺がどうしてこんな事を考え出したかと言うと、昨日見た不思議な夢だ。

『どうしてこんな力が覚醒したんだ』

  だとかいうかなりおかしな夢を見たからだ。

  夢は現実で干渉した人間しか出ないと言われている。

  しかし、夢の中に出てきた人物は会ったこともないし見たこともない。

  まあ妄想なのかもしれないが、少しわくわく感もある。

  それにしても長い道のりだ……もうかれこれ三十分は歩いているというのに全く学校が見えてこない。

  いつもなら十五分程度で着くのだが今日は––––

「あれ? ここさっきも通ったような……」

  いや、そんなはずはない。ずっとまっすぐの道のりなので、曲がる要素は一つも無いのだ。

  しょうがない走るか……

  俺は地面を蹴って走り出った。

「何……でだ……」

  また同じ場所に出てきてしまった。

「ごめん……なさい……」

  いきなり後ろの方で誰かに服を引っ張られた。

「ずっと気付いてくれなかったから……力使ちゃった……」

  消えかかりそうな少女の声が後ろから俺の耳に響いた。

「力って––––」

「振り向かないでっ!」

  少女のいきなりの声で俺は後ろを振り返ることが出来なかった。

「ごめんなさい……今後ろを向かれると……」


「あなたが死んでしまうかもしれないから……」

 

「っな! 死ぬってどういうことだよっ!」

「嘘なんかじゃないよ……だから話を聞いて欲しいの……」

「くそっ! 信じないっ! 急いでるからもう行かせてもらうぞ!」

  俺は学校方面に向かって全速力で走る。

「どうして……」

  やはりさっき居た場所と同じだった。

「だから言った通りだよ……全部無駄だって……」

  少女の言葉を聞いた瞬間。腹部に激痛が走りその場に倒れこんでしまった。

「私と一緒に来––––––––」



「ここ……は?」

  目覚めた場所は黒く塗り潰された場所だった。

「アメリア……」

  俺は目の前の少女に目が止まった。

「逃げて……早く……逃げてっ!」

  アメリアはかすれた声で俺にそう言った。目に涙を浮かべて。

「じゃあ。アメリアも一緒に!」

  俺はアメリアに向かって手を伸ばしたが全く届かない。

「私は一緒には行けないの……」

「どうして!」


「ごめん……なさい……」


「はっ!」

  俺は息を切らしながら飛び起きた。

  頬には涙がした垂れていた。

「どうして涙が……何の夢を見てたっけ……」

  俺は周りを見渡した。

「ここはどこなんだ?」

  全方向の壁が石壁で窓には外に出られないように鉄格子が張り巡らされていた。出入り口も鉄扉で簡単に開きそうにない。

  まるで監禁部屋の様な場所だった。

  換気扇がカラカラという音を立てながら中の空気をせっせと入れ替えていた。

「……ちょっとは落ち着いてくれた?」

  扉越しから聞き慣れた少女の声が聞こえた。

「なんなんだよ……あんたは……」

「……え?」

「何で俺をこんな所に連れ去ったんだよ!」

  俺は思い切りベッドを蹴った。

  足がジンと痛む。

「それを今から話すから……部屋から出ていいよ……鍵は掛かってないから……」

  俺は言われたとおり鉄扉を開ける。

  扉には本当に鍵が付いておらず、簡単に開いてしまった。

「どうぞ……」

  扉の先は『女の子の部屋』という感じで縫いぐるみなどが置かれていて、さっきの場所とは反対に日や風通しが良かった。

  真ん中には四角テーブルが置いてあり、少女が座っていた。

  俺は少女に指された椅子に腰掛ける。

「これを……」

  少女はテーブルの上に置いてあった急須から紅茶を注ぎ、俺に差し出す。

「ありがとう……」

  早く本題に入って欲しいと思いながらも、紅茶のカップを傾ける。

「単刀直入に言うけど……君を連れ去った理由は……」


「君に宿る能力なの……」


  俺は口に含んだ紅茶を思い切り前方に吐き出す。

  いきなりの言葉に頭がついて行かなかったのだろう。

  どうか夢であって欲しい。

「私たちの研究結果には精神的な衝撃で能力が発生するっていう結果が出てるの……みんなショックパワーって呼んでる……」

  少女はせっせと俺がぶちまけた紅茶を拭き取る。

「みんな? ……みんなって?」

「私以外にもあなたと同じ境遇の人が五人居るの……」

  少女は左手をパーにして言った。

「私の能力はさっきも見たように『空間に閉じ込める』能力なの……」

「空間に閉じ込める……」

「そう……私たちショックパワーを受けた者は空間を操ることが出来るの……」


「一人は『空間を統べる』一人は『空間に隠れる』一人は『空間を移動させる』一人は『空間を偽る』一人は『空間で幻覚を見せる』」

「私たちの推測からすると……あなたは……」


「『空間を破壊する』能力だと思う……」


「空間を……破壊する……」

  少女のいきなりの言葉で言葉が詰まってしまった。

「そう……何回か無い? あなたの家の近所だけ集中的に火事になったり、いきなり目の前の物が消えたりしたこと」

  確かにある。近所だけ放火にあったり、この間買ったばかりのシャーペンをペン回ししていたらいきなり消えていたり。

「でもどうして俺がその能力だって分かるんだ?」

  そもそも能力は沢山あるのに一個に絞り込めるのは不思議だ。

「ごめんなさい……ずっと見張ってたんだ……あなたのお友達が亡くなった時から……」


「響乃が……死んだ時から……」


  能力の覚醒条件は精神的衝撃と言った。それなら話が繋がる。

  俺の能力は響乃が死んだ時の精神的ショックを受けて覚醒したということになる。

「だが話が簡単過ぎやしないか? それだけで覚醒するのなら世界中の大多数が覚醒してるだろ?」

  大事な人間を目の前で無くすなんてことは世界中で数えると大量に居るだろう。

「その話なんだけど……監視の結果私たち八人しか覚醒しなかったの……」

「俺たちだけ……」


「ただいまぁ」

  話している最中扉の向こうの方で男の声がした。

「あ、カノンが帰ってきた……」

「カノン?」

  そう話してると少女の部屋の扉が開く。

「あれ? 誰も居ない……」

  扉は完全に開かれていて隠れる場所も無いはずなのにそこには誰も居ない。

「やあ、君が『空間を破壊する』能力の子かい?」

  ふと後ろの方から声が聞こえた。

  俺はびっくりして後ろを振り向く。

  そこには虫の姿さえもなかった。

「ここだよ……」

  今度は俺の耳元で囁く。

  俺は心臓が止まるほどびっくりして椅子から転げ落ちた。

「カノン……そんなにいじめちゃダメだよ……」

「ははは! ごめんごめん。この子の反応が面白いもんだからつい」

  カノンと呼ばれた少年は部屋の隅にある椅子にどかりと座り足を組んだ。

「お初にお目にかかります。カノンです。まあカノンと言ってもただのコードネームだけどね」

「まあ僕の能力はさっきも見たように『空間を移動させる』能力だよ。だからね覗き––––へぶっ!」

  カノンは誰かに殴られたかのように頭を下げる。

「それ以上言うな」

  すると、テーブルの横にあった椅子にいつの間にか女性が座っていた。

「すまない。紹介が遅れた。ナギだ。能力は「空間に隠れる』だ。よろしく」

  この人もコードネームのようで、苗字などは名乗らなかった。

「どうしてあんた達はコードネーム何だ?」

  俺の一番気になった要件だった。

「逃げるためだよ……」

  少女は俺にそう答えた。

「逃げる?」

「うん……もしこの能力の関係者に会った時に偽名だったら逃げやすいからね」


  この日……俺は初めての事を知った。


  九月十四日午前三時四十五分

はい! こんにちは! あるまです!

本気でまずいですね! 自分も今期末期間に入っちゃいました!

ちなみにみゃんたろうさんにこのこと言ったら。

「勉・強・し・ろ」

の四文字で帰ってきました!

なので次回からは多分みゃんたろうさん単体の投稿になります!

よろしくお願いします!

今回も読んでくれてありがとうございました!

皆さんのおかげでこちらも楽しいです!

でわまた一週間後会いましょう!

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