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第6話　原因

　エレノアがそのような性格になったのは、過去の事に原因がある。

　邪神ディアボロキングによって、親しいものを全て失くしてしまい、その結果甘さを封じたという過去のせいだ。

　かつて王と王妃だった、エレノアの父と母。

　彼等は全ての市民を助けたいと考え、その甘さで死亡してしまった。

　そしてかつて友人だった、エレノアの騎士。

　彼は、悪を許さない気高い正義の騎士であったが、助けを必要としていた人たちを見捨てられずその甘さで死亡した。

　だから、エレノアは他人への甘さを捨てて、非情な性格になったのだった。

　世界を守り、人々を助けるために。

　アカリア達はルードの話から、そんなエレノアの過去を知り、理解を示す。

「そんな過去があったら、手段を択ばなくなってしまうのも分かり気がする。だけど、だからといって彼女の傀儡になる事はできないわ」

　話し合いの末、アカリア達はエレノアを倒す事に決めたのだった。