第5話 罠
アカリア達は、表面上は王女たちと親交を深めていく。
一見すればそれは、仲がよさそうにみえるものだった。
しかしアカリア達は警戒をとかず、エレノアもエレノアは、アカリア達の事を道具としか見ていなかった。
アカリア達の警戒心を感じ取っていたエレノアは、このまま協力してもらうのは困難だと判断し、意思のない人形にしようとしていた。
しかし、エレノアの考えを教えてくれたのは、亡霊たちだ。
特にエレノアにかつて仕えていた騎士の男性ルードは、アカリア達に様々な情報をもたらしてくれた。
「私の名前はルード。この城にいついた亡霊の中では一番力が強いようです。どうかエレノア様を止めて下さい。そのためにお力をお貸しいたします」
アカリア達はルードの助言と、ホムラが聞き取った情報から、エレノアの罠を避けていく。
のみものにまぜられた薬。
意思に干渉する魔道具。
不可視の仕掛けが施された洗脳魔法の魔法陣。
それらの罠を回避したアカリア達は、エレノアに怪しまれた。
そこでエレノアは強硬策に出ようとする。
彼等の大切な知人や家族を異世界から召喚し、人質にしようと企んだのだ。
アカリア達は、そうはさせまいと考え、亡霊たちと共に協力し、策を講じた。