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第3話 協力
エレノアの前で目を覚ましたアカリアは、教室にいた者達がその場に揃っている事を把握した。
召喚されたもの達はクラスにいた者達全員だった。
エレノアは、混乱するアカリア達に説明する。
「あなた達は、この世界を救う為に召喚された勇者なのです」
そしてエレノアはいかにグランドネイトが大変な状況にあるか、説明した。
その状況にアカリア達は同情したが、命をかける事まではできないと判断した。
そのため、クラスの中で一番弱気な少年が「でも戦うのはちょっと」と言う。
すると、エレノアの瞳に恐ろしい光が宿った。
それを見て取ったカガリが、「前向きに考えさせてもらいます。ですが、今は疲れているので休みたいのですが」と言った。
その言葉を聞いたエレノアは、瞳に受かんだ光を消し、にっこりと笑って「ありがとうございます。ではお部屋に案内いたしますね」と言ったのだった。