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七色の悪魔と漆黒の悪魔

作者: 山城 深月

我の名前は漆黒の悪魔(ダークネスデーモン)

名前の通り"ゴキブリ"である。よくGやらなんやらと呼ばれる。

流石にゴキブリのまま人間世界にいる訳にはいかないので、人間の姿にはなっている。

「我の左目に宿りし七色の悪魔(レインボーデーモン)。我の名、ダークネスデーモンの名において命じる、今すぐ彼の地から此の地に呼び戻されよ!封印解除!!」

一つ先に言わせてもらう。人間世界を侵略とかする為にわざわざ封印解除をしている訳ではない。前に我が封印をしていただけなので、掛け方も分かる。解き方も分かるので、楽々召喚(?)が出来るのだ。今回召喚した理由は迅現世界の七色ヒーロー?とかいうものが居なくなってしまったそうだ。なので、我のレインボーデーモンを召喚したのだ。わざわざレインボーデーモンを?と思うかもしれないが、三神(みかみ)さんに「お願いします」と言われてしまったからな。フハハハハハハ。色は赤、橙、黄、緑、青、藍、紫の7色だ。

「しっかし名前がそのままだとなぁ...」

ということで7人に我が"わざわざ"名前を付けてやった。

赤は、赤崎朱菜(あかさき しゅな)

橙は、黄土橙也(おうど だいや)

黄は、黄崎(きさき)レモン(れもん)

緑は、緑川碧(みどりかわ あおい)

青は、青野海斗(あおの かいと)

藍は、藍原藍乃(あいはら あいの)

紫は、紫雨紫音(しぐれ しおん)

と名付けた。

目が覚めて我を見てしまったら意味がないと三神さんが言っていたので、今のうちに...適当に...


そこから七色ヒーローの一年が過ぎた。


その間は七色ヒーローは人気がでるやいなや敵が沢山現れた。

しかし、全ての敵を完全に倒し、アジトを壊滅させていっていたので、成長したなという事で、七色ヒーローたちに会っていいよというサインが三神さんから出された。


―――やっとあの子達に会える!!


会えない一年はとても長かった。そして寂しかった。

毎日考え続けて、ペットの「ゴロー」には「アホか?」と怒鳴られ、ミユキには「ロリコンが」と何故か言われるしで散々な日々だった。

ずっとこの日を待ち望んでいた。


―――「お前が...?」


と声変わりのした橙也の声がした。

一応父親?的な存在なので、威厳を保つためにかっこよく言ってみた。

「いかにも。我がダークネスデーモンであり、お主等の創造主だ。」

と我が言うと、彼らは困ったように顔を見合わせて慌てだした。

「私達の創造主様はクレア様のはず...!」

そういう朱菜を見て我はまたはっとした。


―――また、禁忌に触れてしまった...!?


三神さんが「アース」と叫んでいた。


「お主は我は何に見えるか?」

海斗が「凶悪な怪人」と答えた。

「人に見えるのか?」

レモンが「どちらかと言えばそうだな。しかし、純粋な人間には見えない。私達と同異種に見える」と答えた。

「お前達は何だ?」

碧が「多分だが人間と何かのハーフだ」と答えた。

「ダークネスデーモンの日本語訳は?」

藍乃が「漆黒の悪魔...?」と答えた。

「ということは...?」

紫雨が「...G?」と訊いた。

「いかにも。」

と我が答えた瞬間彼らの目に恐怖という色が映った。

「お主等も我もゴキブリなんじゃ!!これでも喰らえ!!」

と何故か三神さんに渡されたアースを撒き散らした。

撒き散らす中で意識が遠のいていったような気がした。

「記憶けしの呪文」

三神さんがそう言ったのを境に記憶が無くなった。意識も無くなった。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――


我の名前は漆黒の悪魔(ダークネスデーモン)...


このゴキブリ(ダークネスデーモン)は気づくまで永遠とテレビ局の職員である三神の人手入手先として扱き使われていたのであった。

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