お隣さんと秘密のスーパー
月曜日の放課後に、私たちは最寄りのスーパーにやってきていた。そこでは、今日は特売がやっていた。野菜やお肉や卵や飲み物いろいろと、安くなっていて、お得なのだ。
まず私たちはお野菜のコーナーにやってきていた。大根やニンジンやもやしなど定番の野菜や豆苗のようなな特殊な野菜をかごに詰め、次に向かう。
「ねぇ、お野菜嫌い。食べたくなーい。」
うしろで、何やらしゃべっている。が、無視して、歩を進める。
次にやってきたのは、お刺身コーナーだった。今日はお刺身にしよう。マグロやサーモンの切り身を取って、かごに入れるがその時、横から、千幸がホタテを入れ込んでくる。
「これ、なに?たべたいの?」
「うん、私ホタテ好きなんだ。だからね?お願い。」
私ははぁ、と一息ついてから、仕方ないかとホタテをそのままにする。
それから、お肉コーナーに行くついでに卵を買いに行く。そこではおひとり様一パックまでと書かれているので、千幸に頼み込んで、一緒に買ってもらう。
お肉コーナーでは、バジルソテー用の鶏肉や、カレー用の牛肉と購入する。できるだけお安く済ませるため、特売商品だけをかごに詰めていく。
醤油やみりんも切れていたので、買いに行く。
「ねぇ、みりんって買っていいの?」
「え?どういう意味ですか。」
「え、だってみりんってお酒でしょ。」
「ああ、そういう意味ですか。大丈夫ですよ。私が買っているのはみりん風の調味料ですから。」
そうなんだ、と言って千幸は黙ってしまう。
そのあとは千幸のご所望でお菓子コーナーにやってきた。何やら、お気に入りお菓子があるらしい。それが欲しいらしいが、なぜかそれ以外のお菓子もどんどん入れられている。
「ちょっと、千幸待って。私は千幸が欲しいお菓子があるって聞いたから、お菓子コーナーにやってきたんだけど、どうして、こんなにお菓子を詰め込んでるの?」
「うう、ごめんなさい。でも食べたいんだからしょうがないじゃない。」
「言い訳しない。というか、開き直らない。はぁ、しょうがないんだから。」
しょうがなく、かごに詰め込まれたお菓子も買ってあげることにする。
レジを通して、レジ袋に買ったものを詰める。すると、千幸が「持ってあげよう」と言ってくれる。
なので、一緒に買ったものを持って帰ることになった。