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お隣さんと秘密のSNS

体育祭が終わり、普段通りの日常が戻ってきたある日のこと。教室で読書をしていると碧ちゃんが話しかけてきた。


「ねぇねぇ、紅葉ちゃんはSNSとかやってないの?」


「SNS?RINEぐらいならやっているけど、それぐらいかなぁ。Utubeとかは見たりしているけど。」


「Utube見ているの?どんなの見たりしているの?猫動画とか?」


碧ちゃんは動物系の動画を見ているのだろうか?


「動物の動画はあんまり見ないかな。配信者とか見たりするけど。まぁ、ゲームとか雑談とかのものが一般的かな。」


「そうなんだ。配信者って実写?Vtuber?」


「Vtuberだね。」


「じゃあ、黒咲百合って配信者知ってる?」


知ってるも何もその人のプロデューサーです、私。なんて、言えるはずもないのだけどね。


「知ってるも何も見ているよ。百合ちゃんの配信面白いよね。」


「うんうん、わかる。私も時々見るんだよね。」


あ、そういえば。


「あ、それでどんな要件だったの?SNSがどうこう言っていたけど。」


「あ、そうそう。Zとかインステとかやっているんだったら教えて欲しいなぁって思ってね。」


「うーん、やってないかなぁ。ごめんね。」


「いいのいいの。気になっただけだから。」


そう言って碧ちゃんは自分の席に帰っていった。私はSNSというのが気になってあまり授業に集中出来なかった。


家に帰ってから、すぐに隣の部屋を訪ねた。チャイムを鳴らすと千幸はすぐに出てきてくれた。もう見慣れてしまった彼女の部屋着姿に時の経つ早さを感じながら部屋に入れてもらう。


部屋に入れてもらうと私はすぐに携帯を取り出した。要件は一つ。SNSというものを教えておうと思ったからだ。千幸は違う機種の携帯であるのにも関わらず、パパッとアプリをインストールしてくれて、使い方を教えてくれた。


「あとは、自分の思っていることとかを書き込んだり、友達のアカウントを教えてもらってDMしあったりできるよ。」


「DM?」


「ダイレクトメッセージだったかな?要はRINEみたいなものだよ。」


「なるほど。ありがとう、千幸。」


翌日、私は学校で友達のアカウントを教えてもらってホクホク顔で1日を過ごすことになった。

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