お隣さんとゲーム対戦
ある日、お隣さんの千幸にお部屋へお呼ばれしていた。何やら、私に配信で協力してほしいことがあるらしい。
まぁ、お隣なのでササっと準備をして、部屋に向かう。お部屋に入ると、何やら配信の準備が完了していた。カメラにマイクにゲームの用意がされていた。
「なにこの用意?配信で協力してほしいことがあるって聞いたけど。」
「私と一緒にゲーム配信をしてほしいの。」
「えー…分かった。」
いきなりな話だなぁ。まぁ、もうこんなにも準備が完了しているのだから、断るのも申し訳ないか。
「で?何やるの?」
「え、スマムラ。」
「ああ、格闘ゲームのあれね。いいけど私強いよ。」
「じゃあ、私も本気でやろう。」
と、言いながら配信を開始する。
「よーし、お前ら、今日はうちのマネ?が来てくれているぞ。一緒にゲームをするから、お前らも仲良くしてやってくれよなぁ。」
「はーい、よろしくお願いします。」
「今日やっていくのはスマムラだ。がんばってやっていくぞ。」
というわけで、二人で、時にはコンピュータを使いながら複数人で戦っていた。
大体、勝率は私が七割。コメント欄では「マネさんつよー」というコメントがあふれていた。二十戦を超えるころにはそろそろ千幸というか、百合ちゃんが飽きてきたのか「もういい」なんて言い始めた。
コメント欄も「あーあ、始まった。」なんて言い始めた。何が始まったのかコメント欄に聞いてみると、何やら格闘ゲームをやると、負け続けると、不機嫌になるらしい。私はそんな様子を見たことがなかったので、さすがにびっくりした。
そのあとは、百合ちゃんの要望でレースゲームに変更した。そうすると、百合ちゃんの勝率は格段に上昇した。百合ちゃんの機嫌は格段に良くなった。
配信が終わると、「今日はありがと。」とだけ、言ってきた。