【1人用 声劇台本】世界の理(せかいのことわり)
声劇を書いてみたくて書いてみました。
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配役(声色変えるかは演者次第)
ヘソ:(通貨ペソのイントネーション) 主人公。何の変哲もないヘソ。
??:(ヘソ2)世界の中心でこの世の神。
ヘソ3:ヘソ2と同等の存在で、世界の外の存在。違う世界の神。
ヘソMAX:世界そのもの。
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ヘソ「吾輩はヘソである。名前はまだない」
??「名前がまだないのか?ヘソという名前があるじゃないいか?」
ヘソ「それは名前ではないわ」
??「では、『ヘソ』とは何だ?」
ヘソ「え?」
??「お前はヘソではないのか?」
ヘソ「私は…ヘソだけど…それは名前では…」
??「猫にネコという名前が付いたらネコだろう?」
ヘソ「ネコね」
??「では、ミケという名前が付いたら猫ではないのか?」
ヘソ「猫ではあるが、ネコではないというのが正確な答えでしょう。名前はミケ」
??「ネコは名前なのに、猫は名前ではないと…?」
ヘソ「ネコは固有名で、猫は種族名…」
??「種族『名』は名前ではないのか?」
ヘソ「名前は名前かもしれないけれど、カテゴリーが違うわ」
??「そんなことより」
ヘソ「そんなことより?」
ヘソ2「私はヘソ。腹部中央に存在しすべてをつかさどる高貴なる顎」
ヘソ「へ???」
ヘソ2「世界の中心にして、全知全能なる神のごとき存在」
ヘソ「あなた…ヘソっていうの?」
ヘソ2「私はヘソ。あなたもヘソ。では私はあなた?」
ヘソ「私は私。ほかの誰でもないわ?」
ヘソ2「本当に?」
ヘソ「私は…」
ヘソ2「世界の中心で、腹部中央に存在する全知全能の神。私はあなたで、あなたは私」
ヘソ3「ちょっと待った」
ヘソ「誰なの?」
ヘソ3「私はヘソ」
ヘソ2「でも私たちとは違う世界のヘソね。あなたは」
ヘソ「私たちとは違う世界のヘソ?」
ヘソ3「だとしても…私もまたヘソであり、あなたたちと同じ存在」
ヘソ2「ヘソであって、ヘソでない」
ヘソ「待って!ヘソってそもそも…なに?一体…誰なの?」
ヘソ2「私とあなたともう一人。みんなヘソであり、違うヘソでもある」
ヘソ3「さぁ。目を閉じて」
ヘソ「え…」
ヘソMAX「私はあなたあなたは私、俺は僕で君は…ヘソ」
ありがとうございました。