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不幸だった女子高生は異世界で溺愛されます  作者: マスカットマウス
5歳以上編
3/12

2

地の文。文字選び。文章の書き方。全てが難しい。思った百倍難しいです。文才が欲しい・・・

プロの方は本当に凄いですね。尊敬します。

「シャルさんシャルさん。今日のご飯はなあに?」


「本日はイチゴジャムのパンとスープとサラダになります。デザートはアップルパイですよ」


 シャルさんに抱きかかえられながら移動する。私の顔をずっと見ながらニコニコしている。全く揺れないし真っすぐ歩いている。メイドさんスキルが高すぎる……。


 ほうほう……今日のご飯はイチゴジャム付きのパンとアップルパイ! うへへ……とっても楽しみ。もちろんスープとサラダもとっても美味しいよ! 想像するだけで涎が出てきちゃうな。そういえば異世界にはお米ってないのかな……? まだ一度も食べたことないから食べてみたいな。やっぱり元日本人にはお米が食べたい!


「あっ、シャルさんごめんね。服に涎が垂れちゃった。汚いよね。許してほしいな。」


「ありがとうございます! このメイド服は一生大切にして保存しますね! 姫様の涎が汚いなんてあり得ません。 むしろ光栄です。ただ、少しはしたないとは思いますがね」


 えっ……、まさかお礼を言われる何て思わなかったよ! シャルさん私の事好きすぎじゃない? 涎垂らされてお礼はちょっと引いちゃうよ! ……確かにお姫様として涎ははしたないね。気をつけなきゃいけないね。


 そろそろ食堂に着くね。シャルさんと話してると楽しくて時間を忘れちゃうね。


「シャルさん。抱き上げてくれてありがとう。食堂に着いたから、降ろしてほしいな」


「畏まりました。姫様。お気を付けくださいね」


 私を持ち上げてゆっくりと床に降ろす。転ばないようにちゃんと床に足が着いたのを確認して手を放してくれるから転ぶ心配もなくて安心だね。


「うん。ありがとう」


 少しだけ背伸びをしてドアの取っ手を押して開ける。父様と母様が大きな丸いテーブルを囲むように椅子に座っていた。……あれ?クー兄様とルー姉様がいないな。どうしたんだろう? 何か用事があったのかな?


「お?やっと来たか、おはようツムギ! 今日は白のワンピースか。似合ってて可愛いな! 流石俺の娘だ!」


 この人は、エドウィン・アルスラーチ。私に甘々で大好きな父様。お爺様とお婆様の息子で超イケメンで少しダンディーだよ。ダンディーとは言ってもシワは一つもなくて人間で見ると30歳程の見た目をしているよ。母様一筋なところも大好きだよ。たまに家にいない日があるけど、何をしているんだろうね?


「えへへ……父様。ありがとう。嬉しいよ!」


 椅子に座っている父様に走り寄って抱き着く。頭を優しく撫でてくれて、額にキスをしてくれる。……本当に嬉しいな! 顔がニヤニヤしちゃう。


「ふふ、ツムギは可愛いわね。見てるだけで癒されるわ……。ツムギ? 私も抱きしめていいかしら?」


「うん! 母様!」


 父様の膝の上からゆっくり降りて、母様に飛びつくように抱き着く。とっても柔らかいな。母様の膝の上が一番好きかも。顔がとろけちゃう。


 この人は、セレスティア・アルスラーチ。とっても優しくて大好きな母様。お爺様とお婆様の娘で超美人。本当に綺麗でスタイルも良くて、私も将来母様みたいな素敵な女性になりたい。お胸も巨乳で羨ましい。アルスラーチの女王様で家族の中で唯一私を叱ってくれてとっても感謝してるんだ。皆は私を甘やかしてくれるから知らず知らずに迷惑をかけていたりするのが本当に怖い。とはいっても滅多に怒られることはないんだけどね。


「クー兄様とルー姉様はいないの?」


「ええ。今日は二人とも町の方に出掛けてるわ」


「いいなあ。町に行ってみたいな」


 そう。まだ私は町には行けないんだよね。10歳から行けるようになるって聞いてるんだ。今はまだ5歳だから後5年もあるよ。長いよ! 他種族を見てみたいんだよね。町には色んな種族の人がいるって聞くからとっても楽しみだよ。でも魔人族以外は見たことがないから大丈夫かな?


「10歳になったら、町に遊びに行けるぞ。たった5年だろう? 遊んでいればすぐに5年何て経っているさ。それよりも早くご飯を食べないか?」


 父様がナイフとフォークを持ってワクワクしながら料理を見つめている。これは、うん、子供らしくてギャップ萌えを感じちゃうよ。その目線の先にはブラックベアのステーキが置いてある。臭みを取れば柔らかくてとっても美味しいお肉になるんだって。私も食べたことがあるけど本当に美味しかったよ。噛み切れないことがなくて、口の中でとろけてザ高級肉っていう感じだったね。


「朝からステーキって、よく食べられるわね。胃がもたれないかしら?」


「ああ、肉はいつ食べても美味しいぞ。それに、沢山食べないとお腹が減って仕方がないからな よし。ご飯を食べるか」


「「「大地の恵みに感謝して。いただきます」」」





 私と母様はご飯を食べ終わった。父様はとっても美味しそうに食べている。……山盛りだった料理が8割なくなっている。私と母様の前にデザートが置かれる。母様の前にはショートケーキとモンブランとガトーショコラが一切れずつ置いてある。


 母様も父様の事言えないと思うな。うん、朝からデザート食べすぎだよ。でも全く太ったことなんてないし。スタイルも変わったことが見たことない。……純粋に羨ましい。


「……母様もデザート食べすぎじゃない? お腹壊さないでね。」


「大丈夫よ。この程度でお腹壊すわけないじゃない。ほら、デザートは別腹よ。」


 そっかー別腹かー、うん。スゴイナー。……え!? この程度!? 母様もしかしてもっと食べてるの!? 怖いよ! 別腹っていうレベルじゃないよ!


「べ、別腹かー……。なら安心? だね?」


 さてと、うへへ……私もアップルパイを食べようかな。んー! 美味しい! とっても甘くてパイもサクサクで私は大満足だよ! 食べやすい大きさに切られたリンゴにシロップが塗られててこれがまた絶妙にマッチしてるの! ……あっという間に全部食べちゃった。100点満点だよ!!うー……もう少し食べたいなあ。


 ……あれ?話し声が聞こえないな。慌てて周りを見たら全員私を優しい笑顔で見つめている。……皆どうしたんだろう? 私の食べ方が変だったかな?


「……う? 皆どうしたの? もしかして顔に何かついてる?」


「いや……な? ツムギが食べている姿が可愛すぎてな。思わず見てしまうんだよ。だがな! 嬉しそうにアップルパイを食べているツムギから目を離すことなど絶対にできない! 一口食べて笑顔になって、また一口食べて笑顔になる。何なんだこの気持ちは! こんなに愛おしいことはあるか!? どれだけ私の娘は可愛いんだ!!」


「父様。そんな大げさな……。私はそんなに可愛くな……」


「ええ! 分かるわエド! あの幸せな笑顔! 何なの! 何なのよ!? 食べる毎にとろけるような顔! 食べて小さくなるアップルパイを見ながら少し悲しそうな顔をするツムギ。もー、可愛すぎる!ツムギを見てるだけで政務で疲れが吹き飛ぶの!」


「母様も!? うー……皆大好き!」


「俺も大好きだぞ! ツムギ! よし、今日は宴会だ! すまないが、シャルロット。準備を手伝ってくれないか?」


 また宴会!? 何かある度に宴会をしすぎじゃない? 皆で騒ぎたいだけだと思うけどね。私も見てる分には楽しいし!


「畏まりました。エドウィン様。では、失礼致します」


 シャルさんがお辞儀をしてから食堂を出ていく。他のメイドさんに手伝いを頼むのかな? シャルさんだったら一人ですぐに準備は終わりそうだけどね。


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