第七話 クエストクリア
ヒュゥン!!!
一瞬、あたりの景色が残像のように
ブレてぼやけた。
俺自身この速さにまだ慣れて
いないのだろう。
ガンガンガン、、ドォン!!!
俺は八方から押し寄せる
有象無象のモンスターの大群を
一心不乱に蹴散らした。
「雷電撃!!」
ドガァン!!!
拳から放たれる一撃は
ワイバーンを餌食に周囲に
爆撃を与えた
「あ、あなた一体何者?」
「自分でも何者か疑い始めたとこだよ」
ピィィィィィィィ!!!
「キャッ!!」
っち、こいつ透明化の魔法持ちかよ
スッ...
間一髪、俺はミアの肩を寄せ
ワイバーンの一撃を回避する
「雷電拳!!」
ドン!!
パン!!!
俺の放った一撃は
ワイバーンの頭を粉砕する
ガリガリガリ
しかし、いくら威勢を張ったところで
流石に息は切れる。
どれだけ強化されても
所詮は役人か。
でも、、よし!
ある一定範囲内の敵を蹴散らせば
敵の移動の隙に
魔法陣を書くことができる。
そしてその内容はもう決まっている
ガチャッ
「ちょ、あんた、何突然休んでるの!
ヤバいわよ!!戦わなきゃ!!!」
ミアは俺の突然の行動に激しく動揺した。
攻撃が止んだと、ここぞとばかりに
ワイバーンは羽を広げ
威嚇しながらこちらを狙っている
あと正味15秒といったところだろうか
申し訳ないが魔法陣の作成中は
話すことができない
「え?、ちょっ、ねえ嘘でしょ?
いやよ、私嫌!!
こんなところで骨埋めるなんて」
待ってくれ
俺だって
焦ってミスってお陀仏はごめんだ
ただでさえまだ知りたいこと
がここ数日で突然増えたばかりなのに
「いいわ、あんたが無理なら
私1人でやる
バカ!、、こんなとこ来るんじゃなかったわ」
できた!!
ガバッ
俺は魔法陣の組み立てが終わると
即座に立ち上がった
ガシッ!
俺は武器を構える彼女の手を掴んだ
強がる彼女の右腕は震えている
よく見れば足もガクガクだ
「ごめん、闘うから」
「ばっ、、この非常時に何してんのバカ!」
怒られてしまった、、、当然か
とにかく急がないと
パァン!!
手のひらを勢いよく叩く
「雷山、、、鳴動!」
その時、足元に巨大な魔法陣が
展開された
同時に周囲の空気が変わり
風が上へ上へと吹き付ける
ゴゴゴゴゴゴ!
ビュルルルル!!
弱かった風は次第に
暴風へと変化し、
あたりのワイバーンを巻き込み
竜巻の様相を見せていた。
ギィィィィ!!、、ガララララララ!!!
ワイバーンの必死な抵抗虚しく
数百のワイバーン達は
中心に吸い寄せられていく
そして...
「雷光:鉄槌撃!!!」
ズガァン!!!
竜巻を貫く
一閃の霹靂は飛鳥の身を跡形なく
吹き飛ばした
◇
「あ、あんた、ほんとに人間なの?」
落雷で抉れた地の下、
信じられないものを見たという
顔つきでミアは俺にそう問いかけた。
「うん、一応これでも17年人間
やってきたつもりだけど?」
「違う、そういうこと聞いてんじゃなくて...
はぁ、もういい。手柄は全部あげるわよ
今回は命まで助けられちゃったし
あと、、、 ありがとう(ボソッ)」
「え?なに、?最後聞こえなかったよ?」
「ああ!何でもないわよ!!」
何か怒られるようなことをしただろうか
「とにかく、これでミッション完遂
金も入るし、当面の生活費
は困らないだろうな」
「せ、生活費?」
「え?当たり前だろ?
それで生計立ててくのが冒険者じゃないか?」
「え?、これだけのワイバーン倒せたのよ?
特別褒賞とか、恩賞とか
多分これで1億リールは入るんじゃない?」
い、一億リール?!!!
ザザッ
「ちょ、ねえ、大丈夫!?」
「ああ、ちょっと額に立ちくらみが
しただけ」
「ああ、そう・・」
信じられない、父さんの力が
ここまで強大なものだったなんて
それだけあれば、下手をすれば
一生生きていける。
下手にリスクを負って
冒険者を続けるより、
遥かに安全に一生を過ごせる道が
さっきの一撃で完成してしまった。
しかし、これでいいのだろうか
なんで父さんは
これだけの力がありながら
あのボロ屋に少なくとも17年、
俺と二人で住んだ?
そして父さんがこの土地を何故推薦した?
俺が生まれてから父さんが
国を旅したことなんてないし、
第一そんなことできる状態ではなかったはず
いいはずがない
そうだ、なぜこれだけの力を
受け継ぎが可能で、
なんで父さんは受け継ごうとしたのか
それがわかるまでは、
おちおち早期引退など考えては
いられない。
「じゃあ、帰りましょうか」
「ん?、あ、ああ、そうだね」
「帰りーー、、、」
「ましょうねぇ、、、」
しばらくの沈黙の後、
俺たちは声を揃えて叫んだ
「「どうやって帰ろう!!」」
やばい、ここまでくるのに帰りの船は
来ない
何故ならミアが昔
ワイバーンの乗り方を
父さんに教えてもらったことがあると
大口を叩き、船を返してしまったのだ
「私は水中歩行が使えるけど...」
「じゃあとりあえず
ミアはそれでいける?」
「ああ、でもまだ、精神攻撃で
魔力をまともにコントロールはできないのよ」
「なるほど...ミア、ちょっと
寝ててくれない?」
「え?、ああ、これ治せるの?」
「いや、そうではないんだけど
ちょっと考えがあって」
「ふぅん、まあいいわよ、エッチなことしたら
吹き飛ばすわよ?」
「ああ、わかってるよ」
不審そうな表情を浮かべながらも
彼女はその場に座った。
「って、、わああああ!!!」
よっと、
俺は彼女の膝と背を持って
抱き上げる
「ちょ、何してんのバカ!!
エッチなことしないっていったじゃないの!!」
「これはエッチとは
言わないでしょ」
「いいから離れなさいよ!!」
「大人しくして、
何もしなくていいから」
「ちょ、、何いって、、って、うわぁぁぁ!!」
俺は魔力を足裏に思い切り込めると
そのまま、地を踏み抜いてその場から
走り出した。
ご購読ありがとうございます
作者からの懇願
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お願いします。星一で良いんです
コメ欄荒らしても・・・いやそれはちょっとだけど
とにかく評価ください!マジで!!!