第14話 危険な組織
新生タイヘーンもめでたく完成。続いて場面は一転、ガレージ前に佇むタイヘーンを一人の男が吟味する。その前でナイクがカメラに向かって現状報告。
『さて〜 素晴らしいスーパーロボットに生まれ変わったのはいいのですが、さすがにスーパーロボットのオーナーになりたがる人はなかなか見つかりません。これまでにあった連絡はすべて冷やかしでした。そこでネットに大々的な広告を打ち、名前は明かせませんがかなり大きな組織の指導者的立場の人物が興味を持ってくれたようです。ロボットにも興味あるのか、かなり真剣にチェックしています。それでは、早速話を伺いましょう』
ナイクがタイヘーンをチェックする人物に歩み寄る。その人物は頭にターバンのような布を巻き、周囲にも同じような風貌をした、屈強な男たちが自動小銃を手に取り囲んでいる。
『こんにちは! タン・バリンさん。いかがです? このスーパーロボットは』
ナイクの問いかけにその人物はおごそかな口調で静かに答える。
『このスーパーロボットは我らの神が聖なる戦いのために遣わされた』
『そうです! このロボットに巡り会えたのはまさに神様のお導きです! ここで買わずに帰るのはバチ当たりというものです』
『神は我々にこのスーパーロボットを手に入れろと仰せだ』
『なら、決まりですね。ここはひとつ駆け引きなしでいきましょう。私はこのロボットを500万円で広告に出しましたが、最大値引きで300万円にしましょう! これ以上の値引きはありません。さあ、ご決断を!」
握手を求めるポーズで待ち受けるナイク。
『神はどんな手段を用いてもこのロボットを手に入れろと仰せだ』
『握手を! これでこのスーパーロボットは貴方のものです! やりました! スーパーロボットが売れましたよ!』
タン・バリン師と強引に握手をし、ハグするナイク。
『では資本主義の豚どもよ、神の報酬を受け取るがよい』
タン・バリン師はそう言うと懐からタンバリンを取り出し、それをチャッチャッチャっと鳴らすと周囲の兵士が銃を構える。
『ガガガガガッ!』
ナイクに向けられた自動小銃、ワサビニコフが一斉に火を吹き、ナイクは蜂の巣。カメラマンも銃撃されたらしく画面が横転するが、カメラはなおもナイクを捉える。
『み、みなさん……今回のスーパーロボットのレストアは……私が襲撃されるという、前代未聞の結末になりました……アナタもロボットが欲しくなったら、是非、ご一報を。では……また』
ここで番組が終了。
「……さすが世界のアドベンチャーチャンネル。どんなヤバげな展開でも果敢にチャレンジする冒険野郎っぷりだな。ショッキングすぎる放送事故も数字が取れりゃ放送しちゃう剛毅さにも感服だ。しかしこの番組、次回からどうするつもりなんだろ?」
あとがき
自分のマイページは明日には消えてるかもしれない……




