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3 笑顔が眩しい

今回は短めです。





「どうしましたか?・・・あら?何故こんなところに幼精霊が。」


「ウィンディーネさま、この子のきずをなおしてください。ぼくがぶつかっちゃって、けがしちゃったの。」


「まぁ!それは大変ですね。直ぐに治しますから安心してくださいね。」


勝手にどんどん話が進んで行く。


あのー!私、別に怪我してないです!


ウィンディーネって水の精霊の名前だよね。私も「様を」付けるべきなんだろうけど、何かが心の中で引っかかるので「さん」を付けることにした。


「さん」でも違和感があるけど、いきなり呼び捨ては私の常識的にちょっとね。


心の引っかかりはのちに原因がわかるのだが、その原因のせいでいろいろ大変なめに合うとはこの時は知りもしなかった。


「さぁ、怪我を見せてくださいね。・・・・・?」


ウィンディーネさんはこちらに近づいて来て私を抱き上げ、怪我を確認するが怪我は見当たらず首を傾げたいる。


そりゃ、怪我してないもん。見つかるわけないよ。


「怪我はしていないみたいですが・・・・」


「でもね、だいじょうぶ?ってきいたらないちゃったの。」


ウィンディーネさんはしばらく考える素振りをすると未だに流れている私の涙を拭てくれながら話しかけてきた。


「どこか痛いところはありますか?」


声を出したくなくて首を横に振って否定したが、しゃべらないことが心配のようですごく心配そうな顔をされた。


っう。何もしてないけど罪悪感を感じる。


もう、この喋り方は仕方ないものだと諦めて喋るのがよさそう。


また、悲しくなるかもしれないけど・・・・。


心配そうな顔を見るよりはましかな。


「・・・にゃい。」


声を出すとウィンディーネはすごく嬉しそうにほほ笑んだ。


眩しい!ウィンディーネさん美女だからすごく眩しいです。


抱き上げられた状態の私は、あまりの眩しさと恥ずかしさに逃げ場を探すが残念ながら逃げ場はない。


なので私はウィンディーネさんに抱きついて眩しい笑顔から逃げることにした。


抱きついてみたものの嫌がられるかなと不安になって、少し顔をあげて上を見てみるとウィンディーネさんと目が合い、今まで以上に素敵な笑顔を向けられた。


私が慌てて顔をさげるとウィンディーネさんは笑い、同時にゆらゆら揺らし始めた。


しばらくその揺れに身をゆだねていたら、だんだん眠たくなってきて気付いたら私は眠りに落ちていた。


ちなみに、涙はウィンディーネさんの笑顔でいつの間にか止まってたみたい。


美人さんの笑顔ってすごいね!!






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