13 ぽかぽかは幸せ
お待たせしました。
今回は話の関係上、短めです。
「さて、最後はぽかぽか?の部屋だけど。フルール、ぽかぽかっていうのは?」
ぽかぽかっていうのは、日向ぼっこ、木陰でぽかぽかお昼寝等など、とにかくぽかぽかした中でくつろぐ空間のことなんだけど・・・なんて言ったら伝わるかな。
「うーん、ひにゃたぼっこしたり、木陰でぽかぽかおひりゅねしたり、本を読んだりしちゃいの。だから・・・・えぇっと。あ!きしぇつは春でジメジメしてにゃいカラっとした風が偶にひゅく感じ~」
「・・・なるほど、つまり春の暖かさとかをずっと感じられる空間でいいのかな?」
「あい!」
「これは、全員の力がいるね。」
シャルールさんがそういうと最上級精霊達は頷き、空間を作り始めた。
しばらくして出来上がった空間は、私が想像していたものよりもすごかった。
あまりの凄さに多分、いま、私の目キラキラしてると思う。
だって本当にすごいんだよ。
こんな空間が作れる最上級精霊達の理解力と想像力ってすごい!
あの、ちょっとの言葉からこんな空間を作りあげれちゃうんだもん。
「今までで、一番の力作だよ!」
「一回でここまでうまくバランスのとれた空間を作ったのは久しぶりじゃのう。」
「フルール、いかがですか?・・・・ふふふ、気に入っていただけたようですね。」
「さぁ、部屋の中に入ってごらん」
目を輝かせたまま固まっていた私はそっと背中を押してもらったことでぽかぽか部屋に一歩踏み入れた。
部屋の中に入った瞬間、足の裏から感じるふわふわな感触!最高です!
ぽかぽか部屋の空間はまず、上には太陽のような光があり、下は雲のようなふわふわなもので作られていて壁はなく、そよ風が吹いている。
中央にある一本の大きな木にはハンモックが取り付けられている。
トテトテ・・・
私はまっすぐにハンモックに向かい、ハンモックに乗ろうとしたが、ここで一つ問題が発生!
ハンモックの位置が微妙に高くて、一人で乗れないのである。
・・・・・・困った。
でもハンモックの高さはめちゃくちゃいい位置に設置されてる。
何とかして乗れないかな?
春の晴れた日の暖かさって心地いいですよね~
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