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1 精霊のイメージが壊れた瞬間





皆さん、こんにちは。私は転生したての水の幼精霊でーす!なんと私は現在、現実逃避中なのです!


うん?なんで現実逃避中かって?


それは、目の前で起きている出来事を認めたくないからかな。


目の前で起きていることが何かって?


「いそげ〜!」


「つぎはどこー?」


「あっち〜」


私の同胞?みたいな存在が目の前を慌ただしく何回も通り過ぎてるからかなぁ。それも何か書類に、何に使うのかはわからない道具?を持っている同胞?が沢山。


・・・・なんで、こんなに忙しそうなの?


普通、精霊ってのんびりして過ごしている存在じゃないの!?


なんで、私が人間だったころよりも忙しそうなのーーーー!!


でも同胞?の喋り方が、力が抜けるような感じなので忙しそうな姿と聞こえてくる声に違和感がある。


私もしゃべったらこんな感じなんだろうか?・・・なんか、やだなー。


皆さん、お気づきかもしれませんが私の前世は地球の日本で生きていた人間。趣味はファンタジー小説とかを読むこと。毎日、小説に登場するのんびり暮らしている精霊にあこがれるぐらい忙しすぎて過労で死んでしまったOLです。


死んでから転生するまでの間、私は次の転生先が決められる転生の間と言われている場所に迷いながら行った。


なんで迷ったかというと、転生の間は複数存在し、たどり着いた場所によって転生先や種族などが変わってくる。どの転生の間が当たりなのかは、転生の間の管理者にしかわからないうえ、転生の間は迷宮のいたるところにある。


死んだら存在(意識)が消えるか、自然と転生するものだと思っていたので、死んでも頭と体を使わないといけないことに、精神的に疲れて私は適当に迷宮を歩くことにした。するとやっぱり迷子になってしまい、なんと普通なら長くても100年で転生の間に行き着くはずの迷宮の中を300年もさまよっていたらしい。


どうして300年もさまよっていたことがわかるかというと、たどり着いた転生の間の管理者に教えられたからである。管理者にはもう少し、たどり着くのが遅ければ強制的に近い転生の間に転送するところだったと言われるぐらい、イレギュラーなことらしい。


ちなみに、この迷宮が出来てから私が一番長く迷宮の中にいたらしい。


・・・・うーん。転送できるなら転送してくれたらよかったのにっと伝えると管理者は自分の運命は自分で決めさせるというのが決まりらしく、そのためどうするか管理者たちは何回も話し合ったらしい。


・・・ご迷惑をおかけしました。


ちなみに、300年と言っても死ぬと時間の感覚がなくなるらしく、精神がおかしくなることはなく、気分的には家の近所に散歩に行っているぐらいの感覚だったんだよね。


私がたどり着いた転生の間は存在する転生の間の中で一番たどり着きにくい場所にあるらしく、なんと訪れたのは私で3人目らしい。


・・・・少なすぎじゃない?っと思いはしたものの私は、転生の間にたどり着いたことにほっとしていた。


ちなみに私の居た裁判の間は、超難関な転生の間のため転生先や種族が自由に決めれるいわゆる当たりの間だった。他にも当たりの間は存在し、例えば天界に転生できたり、好きな願いを1つ叶えることのできる間などがある。


他にも転生の間などに関して詳しく話を管理者から私は聞くことが出来た。ここの転生の間の管理者はあまりにも死者が来ないため、暇を持て余していたらしく、世界のつくりや神の事、管理者のことなど様々なことを私に教えてくれた。


話を聞いている間、私はのんびりお茶を飲んだりお菓子を食べたりと生きていたころよりものんびりすることが出来て満足していた。ちなみに管理者が話していた内容は半分以上覚えていない・・・なんせ、話が長い!!


のんびりくつろいだ後、私は自分が転生する先について考えた。


その結果が水の幼精霊になった今の状況に至る・・・。


ちなみに、管理者に伝えた自分の転生に関することは、空気がきれいなファンタジーな世界で精霊になりたいということを伝えた。


(伝えたの時は、精霊はのんびり過ごしている存在だと思い込んでいたため、働かなくてもいい存在になりたいということを伝えていなかった。)


転生した世界は小説で出てくるような、魔法があってご飯もおいしくて空気もきれいな場所。精霊に転生したいという願いも叶っているが、・・・・私が想像していた精霊の生活は何処?


この世界では、精霊はのんびり暮らしている種族ではなく、働き者な種族のようです。


・・・・管理者にあんなにいろんな話を聞かされたのに、肝心なことを聞くのを忘れてしまい今に至る私です。


はぁ。もう一回転生し直せないかな?






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