神の咽喉に注ぐカフェオレ
ハレルヤ 詐欺師は死す
玩具箱のブッディズムは幕を降ろし
逃げ道の一つも残さない この無慈悲
涅槃の血は黒く染まり
伽藍堂の奥に転がる死体の数々を
念仏の一つも唱えずに葬り あざむき 火で焼き
スケープゴートにされたのは 彼か我か?
問うこともない混迷に 許しの十字架は切れるのか?
沐浴したままのムハンマドでさえ
一筋の光も見出せずに
calling 呼び声は遥か彼方へ遠のいていく
水道の底では般若心境が響いている
矛先はマスメディアか政府かそれともツァラトゥストラか
畳に筆で描かれた坊主の死骸には 唾が吐きかけられ
最早彼岸も此岸もへだたりなく 娘はひたすら泣いている
一滴の雫さえ許されずに
calling 偽りも真実も ロバの貪る干し草と一緒に反芻されて灼熱に飲まれる
純粋な心 それも壊れた
「時計仕掛けのオレンジ」は妙味で
審美眼も絶え絶えだ もうすぐにお迎えが来る
レディファースト 冥土へはお先にどうぞ
あとは男たちが罵り合い 殺し合い 傷つけあい
憎しみの聖地で 浄化し合う 時間の許す限り
愛情を探す ただひたすらに
手探りで 地をはいずり回りながら
愛情を探している それも嘘
心の声がわめいている 誰も彼も情欲の虜らしい
僕は無関心を装って 何とか作り笑いだ
一筋の光が
一滴の雫が
一筋の光が
一滴の雫が
老婦の皺だらけの掌にこぼれ落ちる時
いつか聴いたベストソングを思い出す
かつての「痛みの王様」も今は女の尻を追いかけるばかり
だがそれを罵ったオーディエンスでさえもシラフじゃいられない
酒の量は増えるばかりだ
今日も傾けた杯には汚れた血が注がれて 誰もかもが頭を抱える
どうやら僕は一人じゃないらしい
ハレルヤ 詐欺師は死す
象のぬいぐるみともがれた鼻は 空飛ぶ絨毯と一緒に焼かれて
それはそれでおめでたいが アマテラス アッラー ヤハウェ 磔にされた彼だって この国土を走り抜ける列車に轢かれてしまった
一筋の光が溢れだす その可能性にかけて
一滴の雫は流れている
一筋の光は右へ左へ
太陽の沈まない地球を巡っている
それをどう考えたらいいんだ?
一筋の光が射し込むその場所へ
一滴の雫は流れていく
一筋の光は東へ西へ右往左往
赤子に笑顔をもたらしては去っていく
それをどう感じたらいいんだ?