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やる気のないペンギンショーがすっげぇぇぇ。おたる水族館。

北海道小樽市にある、おたる水族館は世界で始めてワモンアザラシの繁殖に成功した実績のある由緒正しい水族館である。


またネズミイルカという世界的にも珍しい小型のイルカも展示されている。

こちらのネズミイルカは自然界ではイルカショーで有名なハンドウイルカにおもちゃにされて殺されてしまうことも多々ある悲しいイルカである。


ハンドウイルカは知能が高くサメに襲われそうになった人間を約40分近くにわたり群れと協力して守ってくれたり、遭難した人を沖まで誘導したりと人の命を救う事例も数多く証言されている。それこそ古いものはギリシャ時代初期まで遡るそうだ。


群れを危険に侵してまでサメから他種族である人間を何故ハンドウイルカが救ってくれるのかはわからない。

何故ならハンドウイルカには人間とは違い道徳や宗教、倫理観をもっていないから。


それなのに人間を救い、何故同種であるネズミイルカを遊びで殺すのかは謎である。

海洋学者によれば45分間ものあいだ執拗にボール代わりにして群れで尾びれで蹴ったり噛んだりして言い方は悪いがリンチで殺すわけである。


イルカは人間の生まれ変わりだと信じられている地域があるくらいに人との関係は昔から親密であった。


そんなハンドウイルカか何故同種であるネズミイルカを遊びで殺すのかはわからない。


個人の勝手な見解であるが、ハンドウイルカは群れを作って暮らすのでおそらく、リーダーが残虐であったのか、優しい気質を持っていたのか、それによって大分群れによって性格の差があるように思う。


同種殺しをする群れはおそらく、それが当たり前の風習であり、しない群れはそのようなことをする風習がないのだろう。


話はそれたがおたる水族館は歴史がある。

歴史があるということは古い。


施設がとても古い。



古いということは最新ではないのである。


今を煌めくばかでかいスタジアムがあるわけでもない。照明があるわけでもない。演出があるわけでもない。

イルカショーのスタジアムも狭いのである。



その狭いスタジアムで懸命に小さな空間で精一杯ショーをするのである。


狭いスタジアムでもイルカは懸命にショーを披露してくれるのだが、何せ狭いので一緒になってショーをしているトレーナーさんがそのうちイルカショーの最中に壁にうっかり激突してしまわないだろうか?‼

と、勝手にひやひやしてしまうくらいに

狭いなかでイルカと一緒にスピードショーをしている。



ショーといえば花形は大体イルカときまっているがおおたる水族館はトドショーがすごい。


高台に登り次々と水中に向かいジャンプするトドの群れ。


いや、それの何がすごいの?

といわれるといや、スプラッシュが……と、しどろもどろになるがトドショーは何気に見ているだけでイルカショーとは別の意味でハラハラするのである。


ダイナミックで豪快なトドの鮭一匹の丸飲みも見られる。(期間限定)

『鮭は飲み物』

というギョロ目のトドポスターが鬼気迫るものがある。

いや、鮭は飲み物じゃねーよ‼

と、突っ込んだまともなひとは一体何人いたのか…。



そして、トドショーにでてくれる新メンバー募集中と海に向けて看板をだしたところ柵をのりこえてトドがやってきたそうだ。(実話)

彼らは求人に答え、看板は下げられこととなった。



他に羊の雇用契約書を作成したりとなかなか動物求人をしっかりしているホワイト企業のようだ。


羊は契約社員としていたりいなかったりするので要注意である。


ちなみにオーストラリアのコアラちゃんにはちゃんとタイムカードがあり、彼らは厳格な就業規則に守られ日夜コアラちゃん抱っこショーの仕事を頑張ってくれている。

コアラちゃん抱っこショーはオーストラリアでは二ヶ所でしかできないし、動物愛護の点から廃止しろー!との声も多いのでコアラちゃん抱っこしたいひとはお早めに!将来はできなくなるかもしれないですね。



ホワイト企業のおたる水族館は施設は古いが動物には優しい。

ボロボロのおたる水族館で一番の人気のショーは何なのか。


皆様に問いたい。


イルカショーがあり

トドショーがあり

アザラシショーがあり

ペンギンショーがある。



正解は







なんと






ペンギンショー。



えっ?おたる水族館のペンギンショーってそんなに凄いの?

イルカショーをおしのけて人気ってなんなの?







おたる水族館のペンギンショーには

低飛び込み台からのジャンプ

浮き橋渡り

シーソー

滑り台

ハードル

高台からのジャンプの種目がある。



ペンギンがこんなに芸をこなす水族館は日本にあるだろうか?‼



いやない‼



果たしてペンギンはショーをするのか‼



ペンギンの展示場から場所は変わらずにショーに必要なものはそのまま置きっぱなしというフリーダム設備。

置きっぱなしかよ‼

わらわらいるペンギンたち。

こんなにわらわらいるなかでショーは全ペンギン参加システムという、驚きの内容だ。



ごくり。




果たしてショーは成功するのか?‼





まずここにきたらショーとはなんなのか

その、概念がひっくりかえることであろう。


成功とはなんなのか

ゆとりとはなんなのか

ショーとはなんなのか?‼



ペンギンショーショーしねぇじゃねーか‼


トレーナーのお兄さんが言う。

ペンギン相手に。

「誰か、低い飛び込み台からジャンプしてくれるこはいませんかー?」

ペンギン無視!

「お魚ありますよー。いらないですかー?」

ペンギン無視!

「食欲もやる気もないみたいですねー。誰かしてくれませんかー?」


トレーナーを完全無視!


「シーソーはどうですかー?誰かしてくれませんかー?」


無視!


「お魚どうですかー?」

お魚いらね!とフリーダムペンギン



えー?‼エサでも連れない‼


どどどどうすんだこの人。



「ハードルはどうですかー?」

ハードル勧誘をしだすトレーナー。

いや、どうするかじゃねーよ。

だれもペンギン来ないじゃないか

苦肉の策か

歩くペンギンの前にハードルをおくトレーナー。

「ペンギンは飛ぶのが得意ですからねー」


ハードル迂回して誰も飛ばないペンギン続出。


「誰も跳んでくれないですねー。」


お兄さん一羽のペンギンをハードルで囲んで逃げ道塞ぐ‼

ペンギン強制ジャンプ


「成功しましたねー」

拍手がおこる客席。

観客ぅぅぅぅ。

気持ちはわかるけどぉぉぉぉ。


「お魚食べますかー?」

報酬受け取らずにさるペンギン。

不味いのだろうか?ここのエサは不味いのだろうか?

隣は大海原だけど飯が不味いのだろうか?

まずいのかここの飯はまずいのか?‼

ペンギンのかわりに気がつけば

エサを狙い海猫乱入。

カラス参入。


カオスなペンギン広場。


強制的に滑り台に連行されるペンギン。

滑り台を滑らないで歩いておりるペンギン

ショーをあくまで拒否の姿勢がすごいペンギン。

水に流され強制的にペンギンが滑り台から流される光景。


「滑る手伝いをしてあげましょうねー」



フリーダムなペンギン広場。




ショーは終わった。











おたる水族館のすごいところはペンギンが自由であり自然なペンギンが見られるところである。


やる気のないショーでおたる水族館はヒットするのでぜひ検索あれ


ショーは自由であり、ゆるく、最新設備はない。


けれどもこのペンギンショーが一番ここでは人気がある。



やる気のないペンギンショーは、ペンギンがきちんと種目をこなす日もある。

しかし全くやらない日もある。


ペンギンがきちんとこなしたとき、観客は何故かがっかりするというから驚きである。


かくゆう私もがっかりする一人と言う嫌なヤツなのでペンギンにはいつまでもフリーダムにいてほしいものである。





また、シャチなら鴨川シーワールドがすごいので、本格的で海のギャングと言われるシャチがお好きならぜひ鴨川シーワールドへ。

日本では鴨川シーワールドか名古屋港水族館でしかシャチのショーは見られない。

シャチ売買は国際的に批判がすごいので新しいシャチを日本の水族館が手にいれることはおそらく相当難しいと思う。

また、シャチのショーも動物虐待だという声も多いのでショーをやめさせるための署名活動も海外では行われている。

これは映画ドキュメンタリー映画ブラックフイッシュからはじまった

調教師二人と一般人一人を過去に殺してしまったシャチ、ティクリムがいまだにフロリダのショーにでつづけているという恐ろしい内容だった。

過去に三人もの命を奪ってしまったシャチがビジネスのためにショーにで続ける水族館はシャチが起こした事故をトレーナーの不手際だと主張した。

企業のために働きシャチを愛したトレーナーの最後を水族館の経営者はトレーナーのせいだとし、関係者、観客、それぞれの立場から聞いた結果、明確な答えがでるまもなく時は流れた。

起きてしまった事故はティクリムに聞かなければわからない、永遠の謎である。

ティクリムはそのあいだ、ショーに出演している。

殺人を犯したシャチとのショーはトレーナーにとっていかなる恐怖だったのかは想像はできない。


署名の結果長い年月をえてショーは廃止となった。


日本でもこのような事故が起きるとは限らない。

けれども私たちはショーを見に水族館へ行ってしまう。

そもそも何故、海のギャングと呼ばれるシャチを人間と一緒にリスクを犯してまでショーに出演させなければいけないのか、



あくまでも経営者としての観点から見れば完全にショービジネスがいかに経営に大きいのか理解いただけると思う。

それこそ、本当にリスクつきのショーでも構わないと経営者が思えるくらいの…。


経営者にとって、トレーナーの命よりはビジネスの方がいいのだろう。

動物がおこした事故は誰によって裁かれるのか永遠の謎である。


また、名古屋港水族館にいるシャチも和歌山にあるくじらの博物館から5億円という意味不明な売買額からいかにシャチがたやすく入手できるものではないということがわかると思う。1985年に和歌山の太地沖でシャチ五頭を捕獲。

売買額は一匹約三千万。

それから売ってかわって5億円となった。

この1985年に太地沖で捕獲されて以降シャチは捕獲されていない。この時も海外からの反発は物凄かったが日本は捕獲を遂行。


そしてこの名古屋港水族館に移送されたナミちゃんがこの1985年に太地沖で捕獲された五頭のうちの最後のシャチであり名古屋港水族館に移送されてからわずか半年で亡くなった。



ナミちゃんはイルカのルルちゃんと仲がよく、トレーナーに可愛がられているルルちゃんにやきもちをやくくらいにひとなれしていた。


人間の都合で捕獲され、群れをばらばらにされた。

人間も一人では生きていけないようにシャチも群れを持ちコミュニケーションを要する動物である。



サメを殺せる力をもち、クジラでさえも補食する。

それらは仲間との深いコミュニケーションのなせる連携プレーであり強靭な肉体をもっているからこそできるのである。


そのような進撃の巨人にでてくる巨人なみの力を秘めているギャングをあんなせまい水槽で飼おうというほうが無理があるのかもしれない。




名古屋港水族館は七年もの間にシャチを三頭招き入れなんの因果か全員死亡している。



そうまでしてシャチを招き入れる名古屋港水族館がもはや意味不明である。


現在は鴨川シーワールドから連れてきた親から生まれたシャチの子供が生まれ育っている。





















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― 新着の感想 ―
[一言] 今はどうか知りませんが 以前の竜馬の銅像のある 桂浜の水族館は殆どの魚の説明に 美味しい調理方法が書かれてました 凄いと思いました
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