二年生そのはち ~話さなければいけないから~
次回から俊介過去編になると思います。
2年生編の一番書きたかった所です。
岡部商店の古くて変な音が出るドアが開いた。
「おはよう一徹兄」
「おはようさん」
「保文おはよう。今日は何を買いに来たんだ?」
「今日は買い物じゃなくて俊介に話したい事があってな。あんずにも」
「分かった」
「保文、奥使いな」
「ありがとう」
二人は真ん中にあんずが居る仏壇を挟んで向かい合っていた。
「それで話って?」
「あぁ、3年くらい店に行けなくなるんだよ」
「なんでだ?」
「アメリカに留学しに行きたくてな。この町のために」
「そうか…でも帰ってくるんでしょ?」
「もちろんだ。帰んなかったら何のためにアメリカ行くかわかんねぇしな」
「それならあんずも納得するだろうし良いじゃん」
二人がそんな事を話していると店の奥から一徹の怒号が聞こえてきた。
「ですから、2年前の岡部あんずちゃんの殺害事件に関して取材を」
「そんな事許されるわけないだろ!」
騒ぎを聞きつけ俊介と保文が店に出てきた。
「お!君は岡部俊介君だね。妹さんの殺害事件の取材をしたくてね。どんな気持ちだった?辛かった?」
「てめぇ、人の不幸をそれに俊介の記憶を呼び起こそうとするんじゃねぇよ!それでも人間かよ!」
「私は面白そうだから「帰りやがれ!」
一徹が記者を無理矢理帰したが俊介の息が上がり意識が朦朧としてしまった。
「おい俊介!大丈夫か!」
「…父ちゃん」
「保文!トラック使っていいから病院のじいさん連れてきてくれ!」
「分かった!」
保文が町内病院へ向かったちょうど後に俊介は意識を手放してしまった。
「「保文、一徹の次回予告コーナー」」
保「一徹兄、俊介は大丈夫か?」
一「あの記者のせいで杏が死んじまった時に戻らなければ良いけどな…」
保「まぁ起きるまで待つしかないな」
一「保文留学は大丈夫か?」
保「俊介がこんな状態なのに行けるわけないだろ」
次回『杏子が朽ちた日』




