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レンアイ  作者: WAIai
4/7

【4】

「ー申し訳ありませんでした」

翌日、学校の応接間に貴子と雄也、それにそれぞれの両親が呼ばれた。全員、ことがことだけに、深刻な顔つきをしている。中間にゼミの先生と校長先生が入っており、頭を下げたのは雄也の両親だった。

「おい、お前も頭を下げろ」

男親に言われ、雄也が無理矢理頭を下げてくる。貴子はそれを怯えた様子でながめてくる。好きだけど、怖かった。また殴られるんじゃないかと思うと、緊張するのだった。

「…今後一切、娘と関わらないでください」

貴子の父親がかたい声ではっきり言う。2人で別れ話になるのではなく、大人達によって、無理に別れさせられそうだった。

「…あの」

「お前は黙ってなさい」

男親にたしなめられ、貴子は渋々と口を閉ざす。せっかく、勇気を出して言おうとしたのに、封じられてしまった。

「2人とも良い大人なんだから、分かるね」

ゼミの先生達に言われ、両方納得がいかないまま、頷く。貴子の目からは自然と涙が溢れてきた。心拍数もどんどんあがっていく。暖かくもないのに、額から汗が流れてきた。

「…貴子。おい、貴子!!」

両親の声が遠くなる。意識を保つのが難しく、気絶してしまったのだった。

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