表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。

おや? ベランダの戸が開いてるよ?【WEB】

作者: 雨澤 穀稼

挿絵(By みてみん)

デザインワークス:アホリアSS様


   おやや? ベランダの戸が開いてるよ?


 わたしのお部屋は、外気温より2度程涼しいのです。

 ですからお外にお出かけするより、お部屋でゴロゴロとついついしてしまいます。

 ある日の爽やかな朝! う~んと伸びをする。

 今日は有給消化の為のお休みだ。

 特に何をするでもなくダラダラと過ごすつもりだ。

 空を見上げると花曇りする感じです。

 空気を入れ換えて、お部屋の淀んだもやもやをリフレッシュ致しましょう!

 カチン! シュルルルルルッとサッシを開け放ち!

 建て付けの悪い網戸を、ウヴヴヴッと更に横に押し退ける(開けると戻すの面倒臭いんだけどな……)。

 少し肌寒い風が吹いている、雨っ気を含んでるのかな?

 おやおやや? じんわりと地面も濡れてる? 昨夜雨けっこう降ってたのかな?

 ふと左側に違和感を感じ、わたしは何も気にせず左に首を捻っていました。

 背筋にゾゾゾゾ、ゾゾっと戦慄が、えっほえっほと駆け抜けていかました。

 わたしはカチンと固まっていました。

 固まっていたと言ってもね、躰かコチコチに固まってはいませんよ。

 首を左に捻って、凝視したまま動けなかったんです。

 何で凝視したままって、当然思いますよね?

 わたしだってそうです。

 ベランダに埋め込み式の、半畳程の物置小屋(小スペース)がありまして。

 真っ白な木の戸が開いているではありませんか?

 壱年弱(いちねんじゃく)前に、入居したての頃壱度(いちど)だけ確認の為に開けた記憶はあるのだけれど? その時の閉めかたがあまかったのかな?

 パタンと戸をカチンと閉めて、ドアノブを捻らず確認の為に軽くうんうんうんと引っ張ってみる。

 うん! 大丈夫しっかりと閉まっているし、締まりも緩くない。

 ドアノブを捻らないと開かないやん。

 きっと確認した時、閉めかたがあまかったんだな。

 うんうんうんとなっとく。

 その3日後……弐度(ふたたび)わたしは固まっていました。

 それから、度々ふと目をやると、戸が開いていたりします?

 ただ戸が開いてるだけなんですけどね。

 もう躰が固まったりはしませんが……。

 そのつど、えいやっと閉めています(慣れてくるとしちめんどくさいんです)。

 そして今日も、夜中バタンと音がしてビクッと目が覚めましたが、ただ音がしただけでした。

 夜が明けてから、もしかしてと思いベランダを覗いて見ますと、案の定しっかりと白い戸が開いてました。

 えいやっと閉めておきました。

 今年も暑い夏をクーラーいらずで乗り越えました(お部屋にクーラーは設置されておりますよ)。

 軽く扇風機は、くるくるしてますけどね。

 逆に冬場は、ほんのりあったかかっりします。

 いごこちがいいので、ついついお出かけせずにお部屋でゴロゴロしちゃいます。

 あちこちで音がなったり、物が落ちたり、たまに電球が切れたりコンコンとノックとかありますけど、わたしの実家に比べたら可愛いものです。

 お部屋さまさまです。

 夏の終わりにお部屋でゴロゴロしながら……。

 ぺこり。

挿絵(By みてみん)

デザインワークス:島猫。樣


挿絵(By みてみん)

デザインワークス:なないろかめれおん

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ