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君が笑えれば。  作者: 望月白兎
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恋は錯覚ですか?

これも何かの運命!?

「恋と言う名の錯覚から覚めるのは突然だ。」


祖父が言っていた言葉が今になって理解した。


それは僕にとって本当に突然だった。


12月の真冬の中、僕はコンビニの駐輪場から動けないでいた。


何故かって?自分の恋人が知らない男と楽しそうに話ながら手を繋いでたら、誰だってフリーズするさ。


幸いあっちは僕に気づいていない。

僕は頑張った。


彼女が悪くない理由を探した。


何か理由があるのではないか?


実は親戚なのではないか?


幼馴染みもしくは親友ではないだろうか?


いろいろと考えた、でも本当はもう気付いてるんだ。


『そんなのどうでもいい』


それを分かった途端、自分の中の熱が消えていった。

ここで一つ豆知識を披露するとしよう。


人は自分がやってきたことをやり返されることを

嫌う。


人を殴るのが好きな人は自分が殴られることを嫌う。

人をよく頼る人は自分が頼られることを嫌う。

人に説教する人は自分が説教されることを嫌う。

人を馬鹿にする人は自分が馬鹿にされることを嫌う。


そして、人に嘘をつくやつは嘘をつかれるこを嫌う。



ん?そんなの当たり前じゃないかって?

ああ、そうさ。

けどそんなことを今さら分かってしまった僕はさぞかし愚かな人間なんだろう。


多分僕は彼女の行動がどうとかって思っていない。

逆によく今までこんな僕と付き合ってくれたなって思うぐらいだ。

なんで彼女だけが違うと思ってしまったのか、

それこそ多分、恋という錯覚なのだろう。


でも僕は思う、もし過去の自分に何かができるなら僕は迷わず過去の自分を殴るだろう。


そして言ってやりたい。

やめとけと。

勝手に期待をするなと。


こんなことを考えてもどうにもならないのに

考えてしまう自分が嫌になった。


僕は人生で初めて自己嫌悪になった。

なんで僕はあの時、思ってしまったのだろう。


「みんなが認める、完璧少女」

  

 『月影夏恋つきかげかれんは嘘をつかない』


そんなことはありえない。

分かっていたことだ。

けど信じていたかった。

その結果こうなった。

おかしな点はなにもない。

落とし穴に向かって歩いたら落ちる。

当たり前のことだ。


そんな当たり前のことを考えながら僕は

自分の持っているスマホを、『壊した』。




ありがとうございます!

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