表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
後ろの人は大丈夫です!  作者: 白桜有歩
78/211

思い出のない俺は

「なんで有紀に拘るんだ?」


「初めて俺に優しさをくれたのが有紀さんだったからさ」


 ナイフを胸に向けたまま話す彼は、オレの震えている手を見て、


「思い出のない恐怖って知っている?」


「は・・・・・・?」


 突然彼は鋭い目つきに変わり手が震えだした。


「思い出がない?」


「お前確か、中二の頃に転校してきたよな?」


「覚えているとはね? お前みたいな奴に覚えてもらうのは腹が立つが」


「腹が立ったって、覚えているから仕方ないぜ」


「腹が立つね? 態度には気をつけなよ?」


 ナイフをオレの首元に、向ける彼は怒りのあまり震えている。


「人ってね? 思い出がない人間とそうでない人間に分けるとね、面白いことになるんだ」


 彼の目を見て、怯えていないと虚勢を張るも、手の震えは収まらない。


 彼は声を震わせながら話を続ける。


「俺の人生は、愛のない家庭に生まれたときから、人生は終わっていると、いつも、そう思っていた」


「それが有紀と、どう関係しているんだ?」


「言ってくれたんだよ? 有紀さんがな?」


「何を・・・・・・?」


「『思い出がないならこれから作ればいいだけの話でしょう? 有紀とみんなで』ってな」


「俺の人生は愛のない家庭で育ち、学校でも居場所がなくて人生のどこにも救いがなかった」


「一人生きるのがどれだけ中身のない人生だったか分るか?」


「空っぽで、味一つ無い人生で、思い出に逃げることも出来ないし、苦しみばかりを背負って、たった一人で生きてきた、人のぬくもりを求める俺の事を理解しなくてもいいけど、お前がもし、同じ運命ならお前も求めたくなるさ? 愛のある思い出が欲しいと」


「ふんっ。思い出が欲しいと思うと、お前みたいになるんだな?」


「黙れっ!?」


「悪かったって。そう怒るなよ?」


「んで? 有紀と何があったってんだ? お前の昔話を聞いてやるよ? さぞ、涙が出るんだろ?」


「調子こきやがって!?」


朝に『後ろの人は大丈夫です!』を読んでくれてありがとうございます! そして、おはようございます!


昼に『後ろの人は大丈夫です!』を読んでくれてありがとうございます! そして、こんにちわ!


夜に『後ろの人は大丈夫です!』を読んでくれてありがとうございます! そして、こんばんわ!


寝る前に『後ろの人は大丈夫です!』を読んでくれてありがとうございます! そして、お休みなさい!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ