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再生
下校途中、昌一に吐いた嘘がバレないように、笑顔でいるのに集中した。
胸に刺す痛みが響いても笑顔でいた。
嘘が嘘を吐くように、終わる事無く繰り返す笑い声と張り付いた笑顔。
胸の痛みが強くなっても痛いと言わなかった。
人が怖いと言えば戻れなくなる。
何度も何度も雄平くんの言葉が繰り返される。
巻き戻して再生。巻き戻して再生。
心がすり切れそうなのに彼の言葉を脳内で再生する。
完全に彼に支配されてしまった。
心を汚していく彼の言葉。
心を踏まれても、踏まれても文句の一つも言わないぼく。
何度も繰り返される彼の言葉は、ぼくの心を腐らせるまで蝕み続ける。
朝に『後ろの人は大丈夫です!』を読んでくれてありがとうございます! そして、おはようございます!
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