嘘
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その後から何も言えなくなって呆然としていた。
昌一がトイレから帰ってきて、ハンカチで手を拭きながらぼくの前の席に着いて陽気な声で、
「大量だよ~! オレの臭いが充満した個室トイレに誰が入るんだよ~! 臭え、よおおおぉ!」
彼は、ぼくの様子がおかしいと気づき、
「慎、お前、どうした?」
彼は授業中、昼寝していたのでぼくと雄平くんが一悶着合ったのは知らない。
「いや。何もないよ?」
人が怖いと想えば抜けきれなくなる、沼から。
沼から抜け出したのに、有紀ちゃんと昌一に勇気をもらって。
「ホントにか? 嘘は吐いていないよな?」
笑顔を見せてぼくは、彼に嘘を吐く。
「何もないよ。普段通り元気さ」
沈黙した彼は、ぼくの目を見て、
「そうか、悪かった。お前を疑ってしまって」
「気にすることないさ。昔はぼく人から逃げる癖があったから疑われて当然さ」
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