彼らはいつも通り
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雛になった慎太は、朝に恐怖を感じなくなった。
外は怖くない、人も怖くない。
殻に閉じ籠もっていた以前とは違う外の風景。
暖かい陽気に照らされて日に日に成長する花も、あくび一つして日向ぼっこする猫もすくすく育っている。
「――っ! それはお前が悪いだろっ!」
「あー、言ったね? 言ったよね? いま女の子に暴言吐いたよねっ!?」
朝だというのに前を歩いているお二人さんは、今日も朝から口喧嘩をしているようだ。
「昌一、有紀ちゃんおはよう!」
二人の肩を叩いて昌一の隣を歩く慎太は、
「今度は何で、喧嘩してんの? 昌一たちの口喧嘩は見慣れたけど、声が毎度大きいよー」
「慎、お前も言ってくれよ? この女、朝から不機嫌なんだぜ?」
「昌一くんが見るなり嫌な顔をするからでしょう!」
「オレは朝だけでもお前の顔を見たくなかったからだよっ!」
「んなーーっ! なんですってー!?」
「おお。怖い怖い」
朝から絶好調のようだ。
今日もいい天気だ。
朝に『後ろの人は大丈夫です!』を読んでくれてありがとうございます! そして、おはようございます!
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