エミのスタートライン3
ボブカットにハーフツインテールの妹は目から零れる涙を拭いて、
「兄ちゃんガンバガンバ! きっといい明日は来るさっ!」とニヒルな笑顔で笑う。
「明日じゃなくて今日がいいんだよっ!?」
「そんな簡単に幸せは来ないよー? まずは笑顔を取り戻して特別な愛をあげて素敵な人と兄ちゃん自身を大切にして、自信を持って成長してからかなー? 素敵な毎日が来るのはー!」
妹の優子はチョコレートでコーティングした筒状のお菓子の袋を開けて、サクサクと咀嚼音を立てて、
「ああ~。甘ったるいチョコレートと安っぽいコーンが口の中でべったりと~!?」
自身の身体を抱きしめて悶える駄菓子マニアの彼女に呆れた声で、
「お前の飯も作るから食えよ?」
「は~い! もちろん、ご飯にはスナック菓子を砕いて振りかけるふりかけご飯あるよね?」
「ねええよっ!?」
朝に『後ろの人は大丈夫です!』を読んでくれてありがとうございます! そして、おはようございます!
昼に『後ろの人は大丈夫です!』を読んでくれてありがとうございます! そして、こんにちわ!
夜に『後ろの人は大丈夫です!』を読んでくれてありがとうございます! そして、こんばんわ!
寝る前に『後ろの人は大丈夫です!』を読んでくれてありがとうございます! そして、お休みなさい!
酷い失恋の場合ですが考えときます。
というか難しい話しですので慎重に考えて書きます。
親の血が嫌だ、親に似ている顔は嫌だ。親と同じ性格で嫌だ。
子供の頃は多くの子供たちが言ったはず。
幼い故に言ってしまいがちですが、母親はお腹の中にいた、あなたたちを守って生まれた後も、いっぽ一歩成長するあなたたちを、見守ってきたからいまのあなたたちが笑顔で過ごせているんです。
確かに子供の頃は親に怒られたりして嫌にもなりますが、親の優しさがなければいまのあなたたちはこの世にいません。
虐待を受けた子になんて言えばいいか分りませんが、間違いなくお腹の中のあなたたちを愛してくれていたのです。
愛なく生を受けた子もいるかもしれませんが、幸せになりたくて生まれたのですから、いまある命を無駄にせずに、目の前にある一生懸命になれる事を頑張りましょう?
人生に絶望するよりもいま出来ること、実現したい夢を精一杯になって歩んでいけば、一歩いっぽが力になり、多くの人と人生を歩んでいけますのでどうか諦めないでね?
あなたたちの諦めないという声を私は聞きたいです。
話を戻しますね?
あなたたちを温かい目で見守ってきた親がいるから、いまのあなたたちは笑顔で過ごせています。
あなたたちの身体に流れる血は、親がずっと生きてほしい、とあなたたちに血をお腹の中で作ってくれたのですからね?
親は子供を作るとき愛がなければ子供を作りません。
あなたたちを精一杯に愛したいからです。
自分よりもっと幸せになってね、と託すために命を作る。
親が子に不幸になってほしいなんて想いませんよ。
子の幸せを願い、お腹の中のあなたたちを大切に守って育て産んで、幸せになるように愛をあげるんです。
私たちよりももっと幸せになってね? と側ですくすくと育つあなたたちに愛をあげて育てるんです。
親の愛に気付いてね?
あなたたちが知らないところでも心配だってしていますし、あなたたちの笑顔を見たとき笑顔で返すでしょう?
幸せになってほしいな、という気持ちはそこで分りますよね?
普段と変わらない会話の中に、あなたたちの笑顔、笑い声で、親も笑顔で返すし、笑って相槌を打つでしょう?
ほれっ。見ろよ?
そうでしょうよ?
親の愛は、あなたたちの何気ない会話で、親は気持ちを自然と出すもんですよ? 目の前の親の笑顔、笑い声をずっと覚えておいてね? 本人は聞かなきゃ言わないけどあなたたちの笑顔、笑い声が好きなんだよ?
毎日大切な我が子の笑顔を目に焼き付け、笑い声も覚えておきたいと想っているんですよ?
親の宝物はあなたたちであり、あなたたちの笑顔が親の幸せ成分。
でも、悩みがあるなら話してあげてね? 話さないと親が悲しみますので。
逆に親が悩んでいたら一緒に悩んで答えを見つけてね?
親はたくさんの愛を、あなたたちにあげるんですから、あなたたちも親に愛をあげてね?
そんな親に言っちゃいけないよ? 酷い言葉。
親から離れたとき恋しくなるのは、たくさんの愛をもっと知りたいからだよ?
たくさんの愛を、今度は、親になったあなたたちが、愛を知りたいと生まれた子供に、あなたたちなりでも構いませんのでたくさんの愛をあげてね?
親の愛はあなたたちの人生に必要な幸せ成分。幸せ成分を、あなたたちなりに育てて子にも教えて自分の周りだけでもいいから幸せにしてあげてね? きっと笑顔あふれる毎日が来るからね!
では! いい夜を!
いい明日を!
良き未来を作る幸せ成分は、日々のあなたたちの胸の中で成長しています!
では! またお会いしましょう!
ではでは~!