もういいんだよ?
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エミちゃんに過去に何かが遭って、この世界で藻掻き苦しんでいるのはわかる。
彼女の瞳には人の目を、気にしているように見える。
人の目はときに凶器になる。
何も伝えなくても考えていることが目に映るのだ。
それは、殺意にも嫉妬にも疑いにも嫌悪感にも様々だ。
この世界に生きている限り、他人の目がどこにでもあり、生きている限り他人の目に怯える毎日が続く。
人は共存を選んで生きてきたDNAが、呪いのように身体に染みついている。
その共存を選ぶDNAが過ちを犯した者を虐げる。
追い詰められた者は、陰に逃げ込み息さえ気づかれないように息をする。
過去に過ちを犯した人は、自身で苛み幸せを望む生き方を拒むようになる。
外を歩けば他人の目に心臓を掴まれて、悲鳴声を出したくなるような苦しみを受け続ける。
他人の目が怖くなり、自身の目も怖くなる。
自身で苛み苦しめるのは、過去の過ちで人の目に怯えて、自身はこの世に生きてはいけない人間と考えるようになるからだ。
もはや人間とすら見てくれていないと考えてしまう。終いには、この世は地獄だ、と、自分なんかが太陽の光を浴びていい人間じゃない、と責め続けてこの世に歩く死んだ目をした人となる。
鏡に映る自身の目は、この世に生きる者の目ではないのだ。
すべてを諦めて自身を深い闇に落とし、生きながら自身で殺し続けるのである。
彼女に何を伝えればいいか考えたが、ワタシなりに伝えよう––––
「他人の目を気にして怯える過去の自分の背中を、光浴びる場所へと行ってこいって言って優しく押してあげてね?」
「え・・・・・・っ」
「エミちゃんの笑う姿を大切にしてね! 過去の自分にもういいんだよ? 陰に隠れてないで太陽の光を浴びる場所へと足を踏み入れて、太陽の光を元気いっぱいになるまで浴びようよって言ってね? エミちゃんの笑う姿を日向はご所望かな!」
「踏み出す一歩は難しくても、自身を苦しめるのは違うし相手も許しているよ? 誰にだって間違いはあるし誰にだって愛をあげる優しさが人にはあるの! 自身で許せないなら日向がさっき言ったようにエミちゃんに肩を貸すからね?
一生に歩こうね! 太陽の光を浴びる場所へと!」
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