彼は空から生徒たちを笑顔で見守るよ
「わあ・・・・・・、助けるべきだけど、逃げよう!」
植木鉢から血が流れて血溜まりになっていた。
「「「「「(三筋・新太)せんせえええぇ!?」」」」」
生徒たちが、彼を助けに駆けていくのを背に優志は、
「すまねえっ!」
死んでいないのに三筋新太(多分今日死ぬ37歳)先生と生徒たちの熱い思い出を、想像し風に涙を乗せて足早に去った。
彼らの涙は、先生との青春にどのような記憶となるか?
残酷かもしれないが、どうか彼を覚えておいて欲しい――
「俺は生き残るよっ!」
誰かも分らない生徒たちと、彼らをどの組の生徒かも分らない優志とは温度差が違う。
三筋新太(多分今日死ぬ37歳)先生を勝手に殺したのは優志だが、彼らは懸命に、
「逝かないでくださいっ!? 先生っ!?」
「助けてくださいっ!? 三筋先生を助けてくださいっ!?」
「危険だっ! みんな離れろっ! いくぞっ!」
先生の身体が、AED(自動体外式除細動器)の電流で仰け反る。
「なんで、なんで、こんな・・・・・・っ!? 先生は、先生は、『まだ玩具しか相手をしていない。でも今度二〇〇万も貢いだキャバ嬢の由美ちゃんとデートに行くんだ』と楽しそうに語っていたのに・・・・・・っ!?
こんなのあんまりだっ!? 日隠エミっ!? お前を、お前を! 絶対に――」
AED(自動体外式除細動器)で蘇生する中、三筋新太(もう死んでいるのでは? 享年37)先生の姿が透けて人類初の五回転アクセルどころか6回転も7回転もしながら天に昇っているが気にしないでいいのだろうか?
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