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【改稿作業中】クロ殿下と剣聖ヴェイセル  作者: 夕凪 瓊紗.com
青嵐ダンジョン編

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第763話 クロ殿下とスバル殿下と風の精霊


―――


これまでのまとめ:


>卵焼き、キュウリ、なんかコリコリしたおいしいやつなど、

おなじみの材料を入れて巻いた巻きずし


>ジューシーお揚げに甘じょっぱい酢飯が癖になる

出来立て10分後くらいのいなり寿司


>ジャイアントスパーキングポークCを使った

ジューシーじゅわっと肉巻きおにぎり


(『注目!!最新米レシピ!~キュオネーとマリーのお米料理教室~』より)


―――


「ちょっと!アタシのナワバリで何やってんのよ!雷!」

突如、木々がざわわわわっとざわめき、

森に激しいつむじ風が舞い降りたかと思うと、

その場に仁王立ちしていたのは・・・


白い髪に真っ赤な目のグラマーなモデル体型の美女・・・

そして頭にはふくらみのないすっきりとした兎耳、

お尻にはふわもふぽむぽむした兎しっぽ。

服装は・・・いうべきか、言わざるべきか・・・

しかし、あえて言おう!!!


・・・地球で広く知られているバニーガールだった・・・


「風の精霊なのぢゃ」

うん、何となく想像がついたけど・・・。


「うわわぁぁぁっっ!こわいのれす~っ!!」

「こわいせいれいさん来たのれす~っ!」

「森が壊されちゃうのれす~!!!」


ちびっこ森の精たちが俺にぎゅむっと抱き着く。

「恐かったなぁ、びっくりしたなぁ・・・

でも大丈夫、お兄ちゃまがいるからね?」


『わああぁぁぁぁっっ!クロ殿下お兄ちゃまああぁぁぁっっ!!!』

よしよし。

エレンとカロクさんも一緒によしよししてくれてる。


エレンはもう、すっかりお兄ちゃんだなぁ・・・。

そして、カロクさんは、妹さんたちがいるって言ってたし、

面倒見スキルを早速発揮している。


「な・・・っ!何が恐いよっ!アンタたち!森の精たちねっ!?

にっくき碧狼族なんかの姿しといて、アタシのこと恐いって何よっ!!」


「あれは、“こわいおばば”と言うのだ」

こら!クララさん!

何、変な言葉教えてるの!!!

め!それ、め!マジで覚えちゃうから!

ウチの国のエステラ大祭壇の朝と夜の双子ちゃん精霊・つゆときりで実践済み!!!


「なにをおおおぉぉっっ!!!」


「やめるっす!」

ふわもふ碧狼族のリョクタが俺たちの前に踊り出る。


「俺たち碧狼族が嫌いなのは勝手っすけど、

こんなに小さな森の精を虐めるのは、精霊としてどうかと思うっす!」


げはぁっ。

あ、ちょっと効いた?


「な・・・っ!アンタも碧狼族!?」


「あんたがどんな恨みを俺たちに持っているか知らないが・・・」

かわいいちびっ子たちをいじめられたカロクさんもリョクタの隣にずいっと並ぶ。


「知らないですって?教えてあげましょうか・・・?」

風の精霊が、剣呑な眼差しになる。


「碧狼族はね!兎耳族を兎だからと追い回して捕まえて、

悪い組織に売っぱらったのよっ!!!」

兎耳風の精霊は、リョクタとカロクさんを指さし豪語する。


あぁ・・・

その話か・・・

確か、昔、クォーツ州クリスタ領での碧狼族騒動で聞いたことがあるような。

その騒動のさなかに出会った、兎耳族のイチゴちゃんも多分、それがらみ。

彼女は、碧狼族に連れられてクリスタ領にやって来て、

当時暗躍していた星の使徒という組織の企みに利用されそうになっていた。

その企みから助けたのち、彼女はクリスタ領主一族に養女として迎えられた。

そして、現在悪事から足を洗って罪を償った碧狼族のアニキたちとは無事仲直り。

今では彼らも申し訳ないことをしたと気にしているのか、

イチゴちゃんにはたーんと甘かったり、割と過保護だったりする。

そんな風景を眺めるのも、何だか微笑ましいのである。


しかし・・・カロクさんは無関係だよな・・・?

もし、関わってたとしたら・・・

かつてのクリスタ領での碧狼族騒動で暗躍した

碧狼族たちのリーダー格で、リョクタの兄貴分でもある、

リョウヤアニキなら何か知ってるかもしれないけど・・・


「あ、それ、リョウヤアニキに聞いたことあるっす」


何いいいぃぃぃぃっっ!!?

やっぱリョウヤアニキが絡んでいたりとか・・・?


「昔、変な組織から“兎狩り”っていう仕事請け負ったって言ってたっす」


マジで!?リョウヤアニキ、ほんとに関わってたの!?

・・・まぁ、イチゴちゃんの一件にも関わってたしなぁ・・・


「そうよっ!アタシたちが兎耳だからって、そういう蛮行に及んだのよっ!

ここで会ったが百年目・・・八つ裂きにしてくれるわっ!!!」


ま・・・っ!まずい!

リョクタとカロクさんが危ないっ!


「ヴェイセルは今、おいなりさんつくりに行ってるし・・・っ!

頼みのSS級冒険者がぁっ!!」


「クロ、俺もSS級冒険者だよ」

あ、そうだった!

スバルがいた!もう1人のSS級冒険者!!!


「2人に手を出すのなら、俺が許しません!」

スバルが風の精霊の前に立ちはだかる。


「ふん・・・っ!生意気な小僧ね。

このアタシの風の恩恵を受けておいてアタシに歯向かうだなんて・・・

もう風の精霊の恩恵を受けられないかもねぇ・・・?」

にやり・・・。


「別にいいです」

ずばっと言い切ったよ、スバル!!!


「別にこれまでも恩恵なんてありませんでしたし」


「んなっ!」


「どこに?どんな?何年何月何日何時何分何秒に恩恵をくださったんです?

全く覚えがないです。むしろ、ウチの県の祭壇はとっくの昔に、

風の助祭壇から除外されていますし・・・恩恵なんて何ももらってないです」


「がはっ!」


「しかも、竜巻台風の被害極まりなく、農産物も海産物も被害を受けました。

むしろあなたのせいでどんだけ被害を被ってると思ってるんです?

訴えますよ?エステラ大祭壇に行って、

そこの最高責任者のサイカ大司祭様に訴えますよ?」


「ぐっほぉっ!!!」


えええぇぇぇっっ!!?

エステラ大祭壇の光と闇の大精霊(太陽と月の精霊)ならわかるけど、

なしてサイカ大司祭様!?

なしてこの精霊サイカ大司祭様の名前聞いて完全敗北してんのっ!?


そして、なしてそんな最強攻撃を知ってんだスバル――――っ!!!



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