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【改稿作業中】クロ殿下と剣聖ヴェイセル  作者: 夕凪 瓊紗.com
クリスタ編

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SP:クロ殿下観察日記(クリスタ編)


――――今日はクロ殿下と一緒にクリスタに来ている。クリスタは茶狼族、兎耳族、羽耳族など獣人族が多めの土地だ。だからかクロ殿下はふわもふ率多めで幸せそうだ。


クリスタでの騒動がひと段落し、俺リオはクロ殿下とローと街を散策することにした。


「あ、クロ殿下!」

「クロ殿下~」

クロ殿下は行く先々で声をかけられていた。クォーツローカルでしょっちゅう特集組まれてるもんな―。


「ん」

「めんごいべ」

茶狼族率多めのクリスタだが、黒狼アニキズも少なからず暮らしている。クロ殿下は黒狼アニキズにわしゃわしゃされている。


「わふたんすぎが?」

「まんじゅう、く?」


「あ、あの……リオ?」

クロ殿下が俺の裾をつかみ、不安げに見上げている。

「リオ、クロ殿下はまだ西部訛りが……」

「あ、そうか、ロー。大丈夫大丈夫。こんなときは……」

王都で暮らしているキオ兄ちゃん曰く、ここいらの西部辺境では訛りというのがあるらしく他の地域のひとからするとわかりにくいらしい。


「ねぇ、ねぇ」

俺は黒狼アニキズと一緒に来ていた人族のお兄さんに声をかける。


「……!あ、もちろんです。いいですよ」

お兄さんは言わんとしていることを理解してくれたらしく、黒狼アニキズに囲まれているクロ殿下の傍に跪く。


「クロ殿下、黒っぽい狼耳しっぽのわふたんずは好きか?と申しております」

「……え?あ、はい。わふたんは好きです」


「んだが」

「めんごいべ」


「あと、あぁ、クロ殿下かわいくて頬がとろけそう。そうだいもあん饅頭食べる?……と申しております」

「え、あ……くれるの?ありがとう」

クロ殿下は黒狼アニキズからいもあん饅頭をもらっておいしそうに食べている。茶狼族はいつもつるんでる黒狼アニキズのしゃべっていることをニュアンスではわかるんだけど、人族のお兄さんズほどニュアンスは伝えられないからなぁ。何故か人族のお兄さんズはそういいうのが得意だ。黒狼アニキズやベテラン通訳の人族のお兄さんと別れクリスタ祭壇に向かった。


「クロ殿下、クリスタ限定茶色いわふたんだぜ」

お土産ショップでローがイチオシの茶色いわふたんぬいぐるみをクロ殿下に見せていた。あー!それ俺が一番に見せたかったー!


「茶色い……わふたん!」

クロ殿下は早速おこづかいで茶色いわふたん(手乗りサイズ)を2匹購入していた。


「クロ殿下、2匹もどうすんの?」

「1匹はイヴにあげるんだ。前、ヨルにわふたんぬいぐるみを貸したこと話したらうらやましがっていたから」

「へぇ。イヴ姫様にとっても兄殿下のアスラン殿下と同じ色のわふたんだし、きっと喜ぶな」


「……!そうか……アスラン兄さんと同じ色……」

クロ殿下ったら頬を赤らめてかわいいっ!


「クロ殿下、俺も茶色の毛並みー」

とりあえず俺もあぴーる。はふはふはふ。


「うん、リオともおそろい」

そう言ってクロ殿下は茶色いわふたんぬいぐるみを抱きしめつつ、俺のふわもふしっぽをなでなでしてくれる。わぁクロ殿下、やっぱかわいいなぁ。はふはふはふ。


「リオ、あれアスラン殿下じゃね?」

ローが示した方向を見ると、祭壇の精霊士たちと打ち合わせ中のアスラン殿下が目に入った。何故かクロ殿下の抱きかかえている茶色いわふたんぬいぐるみを凝視していたような気がするが。アスラン殿下もクロ殿下がかわいいんだなぁ。


「……羨ましい」

「はぇ?」

ふと、俺の茶狼族特有で離れた場所の声も拾える耳がアスラン殿下がそう呟いた声を拾った気がした。


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