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中二病女子に絡まれすぎて異世界転生者になったメガネ君  作者: しょたン
メガネ君、転移する
3/3

転移






______パチン

その音と共に意識を失くした俺は

この先、どんなことになるかなんて

知る由もなかった______…







「──ンっ!!」

…なんだ?

「──ックストーン!!」

…誰かに呼ばれてる……

「ブラックストーーーーーン!!!」


「っうわぁぁ!!!」


不愉快だが、良く聞き慣れている珍妙な名前を叫ばれて俺は情けない声を出しながら目を覚した



___ぎゅっ

「…った、よかった目を覚してくれて」


そう言って、重病中二病女子の天野川ことり(又の名をトワイライト.リノア)に抱きしめられた______

有無。悪くは無いな。


いやいやいや

あの中二病女子だぞ

いかんいかん!!


「あ、あぁ、わりぃな、心配かけ……た」

そう言って辺りを見渡した俺は

息を呑んだ



広くピンクとグリーンのグラデーションの空

そこに蒼い月なのか太陽なのか、かわからない球体が二つ

俺が座っているのは青々と生い茂った芝生

そして常に天野川の肩に付いていた猫のぬいぐるみが……

ぬ、ぬいぐるみが………


「ぬいぐるみじゃないっ!!?」



「ぬぁおん?」


そう鳴いて首をかしげる珍妙な猫らしき生物


「何言ってるんだ?

サーベラスは僕の友達だぞ?」


「ぬぁ〜♪」



………か。かわいい。。

モフりたい

めちゃくちゃフワフワじゃねーか

でもデカすぎて怖い

牙なげーし!

尻尾2本だし!!


「ぬぁ?」

そう鳴いて俺にスリスリしてくれた


可愛すぎる



「…じゃなくて!!

どこだ?ここ!

俺ら理科準備室にいたよな!?

んで、八木先生が山羊の化物になってて…

パチンてして

………は?」


俺は頭がパンクした



「ここは僕らがかつて共に歩んだ世界

デヴァーロという星だよ

本当に記憶を無くしてしまったんだね、

ブラックストーン……

でも、君の力は残っているはずだよ

でなければこの星で呼吸すら出来ないからね」


……あぁ、

天野川が中二病なのに中二病じゃなく見えてきた……


「呼吸すらできないって、なんでだ?」


「…ふふ。だって見上げてよブラックストーン。

大気が汚れ過ぎて空が淀んでいるじゃないか?

自然は進化を繰り返して強くなったのか、植物は地球と変わらないよ?

僕のこの左目も、忌まわしきヴェーレがこの世界を汚した時に患ったデビルアイではないか」


………うん

やっぱりついていけない


「俺は何も影響ないみたいだけど?」


「そりゃそうさ!

だって君は伝説のドラゴンナイトのブラックストーン。

そもそも(まと)ってるオーラが違いすぎるよ、ふふふっ」


いや、ふふふって可愛い顔で笑われても

中二病過ぎて、無理だ


「とりあえず、またこの汚れた星デヴァーロに戻ってきてしまったからにはヴェーレをどうにかしなくてはいけない

まずは、近くの集落にでも行ってみよう!

僕は野営でも平気だけど、ブラックストーンは記憶も無いし、嫌だろ?」


いやだ、いやだね!

絶対


「おう、頼む、天野川」

「リノア」

「ん?」

「僕のことはリノアと呼べ」


…仕方ないか


「わかった。それなら俺はブラックストーンなんて嫌だ。

石黒と呼んでくれ」


「石黒か、、

いいけど、多分この世界では浮くよ?」


「まさかー、石黒だぞ?

大丈夫だろ!」


「まぁ、ブラックストーンがいいなら…」



そんなこんなで

俺達は近くの集落まで移動することになった








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