その7
食事を終えて二階の部屋に戻る。
少し疲れを感じながら固めのベッドに倒れ込んだ。
料理の量はそんなに多くはなかったが美味しかったな。
黒パンは少し固かったけど。
異世界初めての食事だったが……
…どんな料理だろうか、味付けはどうなっているんだろうとか色々考えていたけれど…
コンソメとはなぁ…
ダシキノコ=コンソメの素
という事でした、はい。
…他にも料理した後の味付けになる食べ物絶対あるよなぁこの感じだとさ。
味の素というかスープの素の植物バージョン?
………常識は衛生面とかそこら辺以外は捨てた方がいい気がしてきたんだが
気のせいだろうか?
いやいや、あんまり固定概念に囚われ過ぎない様にすれば大丈夫大丈夫。
…大丈夫かな…
ダシキノコでコンソメなら…
他はなんだろう?
想像しづらいんですが。
本に載ってるかな?
絵付きの所はまだパラパラとしか読めてないし。
先に組合についての所ばかり確認したからなぁ。
本を取り出して目当てのページを開く。
【組合について】
組合はいくつかの種類にわかれており、それぞれに特徴がある。
ここを経由しない場合は正式な仕事とみなされない。
【商業組合】
商売をするにはここの組合に入らなければならない。
ここの組合員という事は正式に審査され安全であると判断されたという証であるからだ。
登録をしない場合は全て違法商売とされ、取り締まりの対象となる。
ランク付け等はされておらず、売りにする物によってわかれている。
【冒険者組合】
魔物の討伐、護衛、薬草の採取などを行う。
冒険者は国に縛られず、徴兵を断る事ができる。
冒険者組合に加入した時点で国と関わりがない者となり、国の政治に関わる事は禁止されている。
ランクがGからSまであり、ランクSにもなれば英雄とされる。
ランクSには今まで5人しか到達していない。
国王ですら礼をもって接する規格外とされるのだ。
【薬学組合】
ポーション等の開発・製造・管理を主とする。
治療用の他に対魔物用等がある。
国ともある程度連携しており、開発はその国に申請を出し受理されなければならない様になっている。
管理は国の者が行い、組合員が主にしているのは開発つまり研究である。
【治癒院組合】
治癒の能力を持つ者が多く所属している。
治癒院の経営、派遣等の支援、管理を行っている。
治癒士等は昔は教会に所属し、その規律に従うのが常であったが教会内部の対立により独立した。
この4つが主な組合である。