プロローグ
「おい、起きろフミヤ。置いてくぞバカ」
あぁ、今日の目覚ましは小鳥のさえずりとは比較にならないほどひどいもんだな。
ぼーっとする頭でそんなことを考えた。
まぁ寝るけど。
俺は寝返りをしようとして右に転がると
落下した。少し痛い。
「二重目覚ましは聞いてねぇよ…」
「なんだそれ、少なくとも2つ目の目覚ましのセットはしていないぞ。それより早く起きろ、今日はお前が主役だろ」
なんのことだかと首を傾げたが「あ、そうだった!」とあたふた支度をし始めた。
「ケン兄!歯磨いて着替えたらすぐ行くから先出てて!」
「へいへい、遅いと置いてくぞー」
兄の言葉はスルーし、ドアの閉まる音と同時に
口に含んだ水を吐き出す。
クローゼットから服を取り出し身につけていく。
約1分かかったがまだ間に合うだろうとドアノブに勢いよく手をかけた。
「あ、そうだ」
忘れ物に気づいて急いで戻る。
「これが無きゃ逃げ回るだけだからな」
背中に木刀を背負って先に出て行った兄を追いかけた。
読んで下さり誠にありがとうございます。
感想を下さると泣いて喜びます笑
学生なので投稿頻度は目を瞑っていただいて…
次回も読んでくれると嬉しいです(*˘︶˘*).:*♡