第一章 行き先変更?温泉旅行に行くつもりが気がついたら異世界に行ってました。
ど素人の投稿です。どうか、暖かい目で見守ってください(。>д<)よろしくお願いします。
ふんふんふーん。
思わず鼻歌歌いながら明日から始まる温泉旅行が楽しみで明日のことを期待しながら荷造りしていた。
そして、明日着ていく服と靴を着て、一泊二日には多すぎるキャリーケースとその上にボストンバッグをおいたカバンを持った瞬間音が聞こえたー。
ーー。キィィーーンー。
「え?なにこれ?」
そう言葉を放った瞬間、私は白い霧に包まれていた。
ドサッ。
「いたた・・・。なに?何が起きたの?もしかしてこけたの?」
温泉楽しみすぎてこけたのかな?とか考えながら顔を上げたら自分の部屋とは似ても似つかない場所にいた。
「え?なにこれ?」
あっこのセリフさっきも言ったな~
今私がいる場所は、部屋というよりは洞窟みたいなところにいた。固そうな壁をさわりながら辺りを見渡してみた。
壁を掘って出来たような洞窟には数個のロウソクと足元には魔方陣がかかれていた。人が出入りできそうなところには鉄格子がはめられていた。
「・・・なんだか地下牢みたい」
ザワザワザワ。辺りが騒がしくなり柵の向こう側が明るくなった。
「やれやれ、またか。千客万来だと言うのに」
「団長!そんなこと言ってはダメですよ!貴重な聖女様候補ですよ?」
そんな事を喋りながらその内の一人が無言で鉄格子を開けこちら側に入ってきた。男が持っていたランプで部屋が明るくなり男の姿がよく見える。
銀髪に明るい茶色の瞳の美丈夫だ。ぼーとしていると男はドサッと床に座った。
柵の向こう側にいたこちらも割りと顔が整っている少年っぽさが残っているワンコ系男子に「すみません、聖女候補様。今バタバタしていまして、お部屋が準備出来次第お迎えにあがりますので少しお待ちください。」と言いペコリとお辞儀をしたと思ったら足早に去っていった。
ぽかーんとしていたら一つの言葉が気になった。
「今、聖女候補様って言った?」どゆこと?なんでそんなことになってるの?頭の中でぐるぐる考えていたらさっきの美丈夫に気がついた。そういえばなんでこの人ここにいるの?
恐る恐る声をかけてみた
「あのー?」
「なんだ?」
こわっ!?めちゃくちゃ不機嫌そうなんだけど!てゆーか私が不機嫌になりたい!だって温泉楽しみ~って思ってたら音が聞こえてここにいておしり打って痛くて、うんそうだ。私が怒りたい!
「あの~私はなんでここにいるのでしょうか?ここは何処ですか?あなたは誰ですか?さっきの人私のこと聖女候補っていってましたよね?てゆーかここ地下牢ですよね?」
聞きたいことを早口にそして簡潔に述べたつもりだったが美丈夫はにこりともせずに「質問が多いな」そのセリフに元々勝ち気な性格の私の素が出てしまい思わず「悪かったな。」といってしまった。ハッとしすぐ横を見たらその言葉に美丈夫は少しビックリしていたが「ここは聖女召喚の魔方陣が書いてあるところだ。聖女候補が召喚されたらこの部屋に来るようになっている。あなたは異世界から聖女候補として呼ばれここにいるそして私は第一騎士団団長のカイルだ。」
一応ここは地下牢ではないらしい。地下牢っぽいけど。
「すまなかったな、その・・・少し疲れていて」そう言って素直に謝ってくれた。よくみればなんだかお疲れの様子だ
こちらこそ悪かったな。という気になる
「いえ・・・」簡潔にそう答えた。
読んでいただきありがとうございました。なんとか頑張って書きたいと思います。