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17.全ては演じる舞台の上のマリオネット(2)

「私が、……我儘だって、言うんですか」

 由宇は、泣きそうな声で言いました。少し哀願するような口調にも聞こえます。

「私は、私は、ずっと、我慢、してきました。我儘なんてそんなことこの私が有り得ないです」

 声には、戸惑いがみえます。そして、哀しさと迷いも。そう言いながら、由宇は考え始めていました。もしかしたら、私は、本当は……もしかしたら、欲張りだったのかもしれないと

 神様「……由宇、と、やら、おぬし達の世界がもし、すべて決まっているとしたら、おぬしは、どう思うんじゃ?どうするんじゃ?もしかしたら、おぬしが出会えるひとびとは、すべて数が決まっておって、おぬしは、その限られたひとびととしか生涯接することが出来ないとしたら?おぬしは、のう、わがままなんじゃよ」

 由宇は、唖然として、温かな声を耳にとめて、そうして、逡巡し始めます。

 

18.全ては演じる舞台の上のマリオネット(3)へ続きます。

 


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