今日も、明日も、明後日も。
やあ、こんにちは。また会ったね。
もう、そっぽ向かないでよ。
無視しないでよぉ。
え、何しに来たって?
えへへ、実は君に会いに……。
あ、ちょ、待って!
ごめん、ちゃんと話すから。
あそこのお店に用事があったの。
君は?
煮干を買いに?
……あはは、君、煮干 好きだもんね。
いてっ。
そんなに怒るほどじゃないだろ。
もう……。
けど、そんな君も可愛いよ。
あれ、照れてる? 珍しい〜。
ちょっと写真 撮っていい?
ごめんごめん、嘘だよ。
そうそう、昨日ね、君のことを友達に話したんだ。
そしたら、可愛いなって言うの。
僕、君を取られちゃうと思って!
その子いつも どこにいるのって聞かれたけど教えなかったよ。
え? 馬鹿じゃないのって……。
だって、僕いやだよ!
君ともっと話したいもん。
あ、そろそろ帰らなくちゃ。
ほら、もう夕方だし。
……あとね、プレゼントがあるんだ。
そう。はい、これ。
たんぽぽ! 可愛いでしょ?
じゃあ、また明日。
会いに来るね?
「わん!」
僕がひとつ吠えると、
彼女は少し笑った。
……気が、した。
「にゃぁん。」