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プロローグ
はじめまして、塔城 虚 と申します。
この作品が処女作となりますので、お見苦しい点も多々あると思いますが、楽しんでいただければ幸いです。
どうしてこんなことに・・・。
どうしてアイツがこんな目に遭わなきゃならない?
アイツが何かしたか?
もし神様ってのが居るんだとしたら、なんでアンタは、アイツを奪おうとするんだ?
アンタは、アイツがどれだけ楽しそうに笑うか知ってるか?
アイツが笑ってるだけで、何だって出来そうな気がするんだ。
そりゃあ、アンタから見ればアイツもちっぽけな人間の1人なんだろうさ。
でもな、俺にとっては他の何よりも大切な奴なんだよ。
なんでアイツなんだよ。
世の中には救いようのない奴らがたくさんいるだろ?
なんでそういう奴らじゃなくてアイツなんだよ。
アイツは・・・、俺の大切な・・・。