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猛省しておりますのでどうかお許しくださいませ|дT)))ぷるぷる…

 先日、祖母が亡くなった。八十九歳だった。なので今年は正月飾りも年賀状も祝いの挨拶も出来ない。しかし破魔矢は必要なのでいつものお寺さんに一日の日に買いに来た。 そこのお寺さんは拝観料が元旦しか無料じゃないからだ。今年はまた事故ったばかりだからお守りも買おうとお寺へ行き、人並みに乗って清めを行い、人並みに乗ってお参りを…………


「おい!!お前詣でたら駄目だろうが!!!」


「あれ?光男?偶然だな?って、は?へ?お参りってもしやアウトか?」


 親友の『虹色 光男』に会った。俺はケーキの恨みを忘れていない。で、は?詣でちゃイカンの?え?お参り駄目なの?お祝いの言葉言ってねぇよ?


「お参りもアウトだ」


「まーじーかー!!!アアアアァァァァァァ!!!!!ばあちゃんごめんがっつり詣でちまったァ!!!!!お前もうちょっと早く言えよ!!!!もうお参りしちまったよ!!!どうしたらいいんだァァァァァァァ!!!!!!」


 お参りの取り消しってどうやんだ?出来んのか?


「ま、もうしちまったんならしょうがねぇんじゃね?」


 そうだな………………ごめんばあちゃん。


「そう凹むなって、おみくじでも引いて元気出せよ」


「そうだな」


 普通のおみくじとスマホとかに貼れる福シールのみくじをやった。金色で綺麗だったしスマホに貼りたいからだ。そしたら何と普通みくじは『大吉』だった。良かった。ばあちゃんも神様も怒ってないらしい。シールは折り鶴だった。意味を確認したいが人混みが凄かったのでとりあえずお守りを買って家に帰る事にした。


 俺の家に光男もついて来た。で、折り鶴貼ろうとスマホを取り出し震える手で貼ったら…………


「あ、曲がった。やべ、貼り直ヒィィィィィィィ首がぁぁぁぁぁ!!!鶴の首が裂け裂けェェェェェェ!!!!」


「ちょ!おま、何やってんだよ!!普通貼り直し出来ないってわかんだろうが!!今更はがせねぇよ、そのまま貼れ」


 俺の心は大洪水。ばぁちゃん怒ってたんか?神様これが罰ですか?首はイカンって、もうマジ泣きそう。


「なぁ、そう言えばその福ものの『折り鶴』のシールの意味って何だ?」


「あぁ、そこに紙が、ってあれ?おみくじも入ってた……………末吉………」


 結んで来ればよかった。心の中の水が目から出そう。つーか若干出てねぇ?でも凶じゃないだけまだましだろう………たぶん。


「おい、泉」


「あ?」


 うるせぇ何だよ。俺今傷心なんだよ、いたわれアホが。おめでたい名前しやがって!!


「鶴の意味は?」


「あぁ、………………」


 おみくじの下にあった『折り鶴』の意味を見た俺の心は一瞬確実にばあちゃんに土下座しに飛んだ。


「おーい、えーと何々、折り鶴の意味は………『健康』」


「「……………」」


 思わず首を触る。


「うわぁあぁぁぁぁ!!!!ばあちゃんごめんようぅぅ!!!!!」


「神様!!コイツうかりな奴なんです!!ワザとじゃないんで許してやって下さいぃぃぃぃ!!!!」


 今更な事を部屋で叫ぶ。届いただろうか?二人で錯乱した。




 俺の健康は果たして大丈夫なんだろうか?

 神様、ばあちゃんどうかお許しください。まだ未練が山のように大盛にあります。

 元旦からハード。今年どうか無事にすごせますように。


 取りあえず、次の樹花草綴りを『南天』にしてくれるように頼んだのであった。


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