第18話:最終決戦
俺と龍牙と煉華・・・
三人で力を合わせて戦っているのにボロボロなのは俺達で
業鬼は傷一つ負わずに立っていた・・・
業鬼「さっきまでの威勢はどうした?
もしかしてもう終わりか?」
と笑いながら言ってくる
業鬼「だけどもう遊びは終わりだ」
と言うと魔方陣が急に展開しだした。
龍牙と煉華は避けたが俺が一瞬避け遅れ
とてつもない重力が圧し掛かってきた・・・
龍牙と煉華は少し二人で話し合い
俺に話した。
煉華「神一・・・あなたはまだ存在能力があるわ・・・
それを出せれば業鬼にも対等かそれ以上で戦えるわ
だからあなたを生かすため業鬼に隙を作ります
その間にこの魔法から抜けてください」
俺「やめろ・・・そんなことをすればお前達が・・・」
龍牙「覚悟の上だ」
そして二人は構え
龍牙「お前とダチになれたのは俺の人生の中でも5本の指に入るくらい面白かったぜ
今まで最高の思い出をありがとうよ」
煉華「いままでありがとう
そしてこの戦い必ず勝って生きてそれが私からの最後の願い」
そう言って二人は業鬼に突っ込んだ。
何があってもまっすぐ進み一瞬だが隙が出来た
俺はその隙に魔法から抜け出し手助けをしようとした時
俺の視界はスロー再生のように遅くなった・・・
俺の目の前でゆっくりと血を大量に出しながら倒れる煉華と龍牙
俺はそれを見ながら動く事も出来なかった・・・
バタン・・・
と倒れる二人・・・
その奥で笑っている男・・・
そして最後に微かに聞こえた
龍牙(すまんな・・・あまり時間稼げなかったぜ・・・)
煉華(ごめんね・・・全部任せるような形になって・・・)
そしてその言葉は俺の中で何度も再生された
なんでこんな事になったんだ・・・
俺は・・・こんなに無力なのか?・・・
俺は・・・俺は・・・
ガチャン・・・
まるで何かの鍵が開けられたかのような音がした次の瞬間
キィ〜ン
と鈴が何かに共鳴していた。
俺はゆっくり顔を上げた・・・
すると俺の左眼だけでなく右眼も鮮血のように赤くなっていた・・・
チリン・・・
と鈴がついている方の刀が始めて抜かれた
刀身も血の様に紅い刀身だった・・・
俺「お前は許さねぇ・・・」
そう言って俺は構えた・・・
最後の戦いが今始まろうとしている・・・