第11話:何でも屋
俺達が何でも屋をし始めてもう二年経とうとしていた。
最初の半年は苦労が多かったが半年ほど経った頃に大きい仕事が入りそれに成功した。
その仕事は要人の護衛だ。
それが上手くいってから俺達の何でも屋は広まり汚い仕事からネコ探しまでする何でも屋になった。
俺と煉華は受けた依頼をこなすために今平原の真ん中にいた。
煉華は遠くから俺を心配そうに見ていた。
その理由は・・・
俺が立っている場所は今から戦場となる場所だからだ
俺はその真ん中で
俺「最終警告をする!今すぐ武器を捨てこの戦いを止めろ!
そうしないと俺は実力を行使する事になる!」
と叫ぶがもちろん聞くはずもない
両陣営の遠距離部隊が構え始めた。
俺は「やれやれ」と頭を振り鈴のついていない刀を抜いた。
チリン・・・
と片方の陣営で鈴の音がした瞬間その陣地の人間のほとんどが気絶をしていた。
もちろん相手陣営はこれを勝機と見てこっちへ来るが
チリン・・・
と鈴の音がして攻撃が止まる。
そしてその大量に倒れている人間の上には俺が立っている。
腰の抜いていない刀についている鈴がチリン・・・と鳴っていた。
両陣営の兵士たちは恐怖し戦いは起きることなく終った。
俺は煉華の所へ行き
俺「仕事終ったぞ」
というと煉華が
煉華「ほんとに見てるこっちはずっとハラハラしてたんだからね!」
と怒られたが俺は『それは悪かったな』と少し機嫌悪そうに言った。
煉華「でも無事でよかった」
俺「アレぐらいでくたばってたまるか!」
と話しながら俺達はクライアント(依頼主)の所へ向かった。
今回のクライアントは小さい村の村長だ。
近くで戦いが起きるとこの村に被害が及び大惨事になるからだ。
俺達は汚い仕事も確かにするが基本的にこういう人の役に立つ仕事をできるだけ選んできた。
村長に今回の依頼の事を話すと
村長「ありがとうございます
ありがとうございます」
と何度もお礼を言われた。
俺達はいえいえと言って報酬をもらい家へ戻っていった。