第10話:新しい町
俺達は約一週間ほど地図の通り歩き目的地に着いた。
町の入り口には大きい看板に【クロスシティ】
と書いてある。
弥生「やっと着いたね〜」
と弥生が言うと皆『あぁ』と頷いた。
俺達は町に入りまず家を買うことにした。
そう、ここをこれからの拠点にしようとこの町に来るまでの一週間皆で話し合い決めたのだ。
俺達は不動産屋らしき店を探した。
30分ほど町を歩いた。ここは港町らしく船の音と潮の風が何とも懐かしい感じがした。
龍牙「一ヶ月もあんな場所にいたからなんとも懐かしい気分だな」
と龍牙が言ったので俺は
俺「確かに懐かしいな」
と少し笑顔で言った。
そして、俺達はついに不動産屋らしき店を見つけた。
俺達は今あるお金のほとんど合わせて一軒家を買った。
俺達は契約を済ませて拠点になる家に向かった。
家は俺達のいた世界の家に造りが似ているため住みやすかった。
俺「さてと金はもうほとんどないから
仕事をしながら情報を集めるとするか」
と俺が言うと煉華が
煉華「じゃぁ何でも屋みたいなのはどう?
汚い仕事もあるかも知れないけど情報は沢山手に入るわよ」
と言った。
俺達は少し考えて
俺「俺は異議なしだな」
と言うと焔と弥生も
『異議なしですよ』
『異議ありませんよ〜』
と言った。
そして、龍牙が
龍牙「俺も異議なしだが分担しよう
神一と煉華のペア
俺と焔と弥生のペア
この2ペアで仕事をしよう
その方が効率も良くて金も情報も集まるだろう」
と言う事で俺達は何でも屋を始める事にした。
最初はそれこそ便利屋の仕事のような仕事ばかりでお金もさほど手に入らなかったが
飽きはしなかった。
信用を得るために苦労しているが俺達はその後にいい事があると信じ仕事をし続けた。