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夏の想い出  作者: 枕返し
17/19

過去13

不思議に思った俺はその日、家に帰って両親にこの話をしてみた。


「子供の時にそんなことしてたのか。もう行くなよ。あそこは普通に危ないぞ。だから子供には立ち入り禁止にしてるんだからな。」

「わかってるよ。それで、地図見ると近いとこには村があるけど、他に人が住んでるとこってあるのかな?」

「ないだろ。見ろ。山だけだ。大体隣の村だって隣って距離じゃない。本当に誰かと遊んだのか?こんなとこで待ち合わせて?この町の誰かじゃないのか?」

「違うと思う。帰りが川を向こうに渡って山に入っていってたし。」

「狸か狐に化かされたんじゃないかね。」

「そんなこと。」

「あの山で化かされたって話は昔あったらしいしな。」

「豪勢な料理だと思ったら葉っぱだったってやつ?」

「いや、男が山に木を伐りに行ってたら、怪我して道に迷ったって美人がいてな。家に連れ帰って結婚して子供もできたんだけど、ある日一家そろって行方不明になったって、まあよくある話だ。」

「普通に引っ越したんじゃないの?」

「そういう時代じゃないんだよ。それにその嫁が絵にかいたような良妻賢母だったもんで、きっと妖怪だっつって話になったんだろうよ。」

「じゃあ俺が遊んだ人も妖怪だって?」

「そんなの知らん。ただお前らが待ち合わせてたってとこの隣にある別の山な、あそこは他の山より高いだろ?昔から神さんがいるとも言われてた。だから入っちゃいけないって言われてたんだ。罰が当たるってな。まあどちらにせよもう行かない方がいい。どっちにしたって危険だしな。」


少しだけ大人になって、とうとう会えるかと思っていたヨーコ姉ちゃんの手掛かりは、ついには消えてしまった。

もう手掛かりになりそうなものなんて・・・。

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