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この連載作品は未完結のまま約1年以上の間、更新されていません。
今後、次話投稿されない可能性が極めて高いです。予めご了承下さい。

君と見たい未来

作者:上野慎
 あなたにとって「日常」とはどんなものだろうか?
 楽しかったり、面白かったりするだろうか?それとも悲しかったり辛かったりするだろうか?
 なんにせよ、人には人それぞれの日常があることは普通のことだ。

 稲葉真介にとっての日常とは、「苦しい」という言葉が当てはまる。

 どのような時にそう感じるのかと言われてもよくわからない。だってそれが普通の状態なのだから。
 でもその苦しさを見せるわけにはいかない。その部分を見せてしまうと他人から「ありがたいお言葉」をいただくことになる。それを聞いている時は苦しいだけでなく痛みまで現れるから。

 だから今日も俺は「夢を追う若者稲葉真介」という仮面をかぶって生きていく。
 それが一番周りに気を使わなくて済む生き方だから。

 茅野礼音にとっての日常とは、「孤独」という言葉が当てはまる。

 小さいころからいつも一人ぼっちだった。友達がいないわけでもないし、家族から見放されていたわけでもない。それでもいつも心は一人ぼっちだった。

 唯一心が満たされるのは歌を歌っている時だけ。だから歌い続けた。
 そうしたらたくさんの人が寄ってくるようになった。でも、わかる、わかってしまう。
 ――この人たちにとって私の歌は手段であり価値があるから寄ってきているのだと。

 だから私は今日も「ミュージシャンLeon」の仮面をかぶって生きていく。
 それが唯一、私が私自身を必要としている理由だから。

 これはそんな二人が出会い歩む、長い長い巡礼の物語――
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