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化け物になろうオンライン~暴食吸血姫の食レポ日記~  作者: 蒼井茜


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こいつなんで主人公じゃないんだろう

 の、乗り越えた……720日連続お説教濃縮30秒バージョンに……。

 私の心はぽっきり折られたぜ……。


「で、結局この現象はせっちゃんには止められないと」


「えぇ、既に明鏡止水は解けてますから。というか解けてなかったらさっきのお説教で心が折れて世界も崩壊してたと思うので」


「雑に崩壊カウント増やさない!」


 ビシッと脳天チョップされた。

 痛くないけど、これお説教増やすの合図みたいなものだから心がまた折れた。


「それで本題、今後世界の危機は加速度的に増えると思うの。それこそ鼠算で」


「ですよねー」


 いろんな世界が混ざったということは、それだけ危険が増えるということだ。

 中には戦闘力を持たない人だっている。

 例えばゲームに触れたことが無い人なんかはその典型例。

 ご老人の中にはそういう、ゲームを禁止されて育ったまま還暦を迎えたって言う人もいるらしいから。

 世代的な問題である程度の年代を過ぎるとそういうこともないんだけどね。

 あとは赤ちゃんとかかしら。

 どうやってもプレイできない人もいるわけだからね。


「防衛に、いざという時の対処、それに凄い力持っている人とそうじゃない人の区分とトラブルの対処。やることが沢山ありますね」


「そうね。ただ最後のはそんなに必要ないみたいよ」


「と、言いますと?」


「まだ他国の全容は確認できていないんだけど、日本国内に限って言うなら全国民が何かしらの力を持っていると判明したわ」


「……どうやって調べたんですか?」


 ゲームとかと世界が混ざったとはいえ、ゲームみたいに鑑定とかでポンポンわかるものでもないはず。

 便利な道具を作るにも時間がかかるでしょうし……。


「それがねぇ……とあるネット作家が他人の能力を鑑定できるキャラクターを作っていたのよ。その能力がそのまま手に入ったらしいの」


 あるのかよ鑑定!


「で、その能力を解析……これは公安がやってたんだけど、どこからか嗅ぎ付けた化けオン運営が首つっこんできて疑似的に鑑定ができる道具を作っちゃったの」


 作っちゃったのかよ便利アイテム!


「それを量産して……あ、この量産用の工場も化けオン運営が1時間で作ったわ。マヨヒガちゃん作ったあの技術で」


「あぁ、あの謎ビーム……」


 なんか素材を原子レベルまで分解して再構築するとかいう、兵器転用できるから封印されてたアイテム。


「それでせっちゃんが気絶したその日のうちに日本中に配られて、各市役所に配備、早急に鑑定を受ける事を義務付けた結果人が殺到して……」


「あ、殺到したんですね」


「えぇ、とりあえず当面の食料と金銭を交換条件にしたらあっさり釣れたわ。あと今後の警備とかその辺の融通に関しても。あと外出が難しい人とかはこっちで人員派遣したから」


 身を守れるなら、というやつかしらね。

 そりゃ異常事態が発生して、それに巻き込まれたというならそういうこともあるでしょ。


「それで調べたらびっくり、お年寄りの方々だけどゲーム的に言うなら魔法適性が凄く高かった。逆に赤ちゃんは今後の伸びしろが凄いあるとわかったわ。ステータスという言葉を使うのはちょっと気が引けるけど、個々人に向き不向きがあったくらいね。しかも見てびっくり、人外キャラでゲームを遊んでた人の子供はその血を引いていたの」


「それってドラゴンと車のハーフがいたとか?」


「さすがにそんなトンチキなのは……3件しかないわ」


 あるのかよ。


「でもまぁそんな感じで、赤ちゃんに関しては角が生えたとか鱗が生えたとかその程度。大人の方が深刻だったりするわ」


「……ドラゴンならドラゴンの姿のまま、上書きされちゃったということですか?」


「えぇ、今は住まいがないって人もいるけど存外野外ライフを満喫しているみたい」


 たくましいなおい。

 でもまぁサバイバルくらいなら……ドラゴンパワーがあれば問題ないのかな?


「あとはタクシー連合とかいうドラゴンがトップのギルドがいろいろ手伝ってくれたわよ。先日ニューヨークで発生したゾンビもそのリーダーが対処してくれて、今じゃ一躍有名人ね」


「へぇ、そんなのが……」


「公安の方でバックアップするからうち所属になってくれないかってお願いしたんだけど、組織に組み込まれると動きが鈍るから外部協力者という立場でいると言われてしまったわ。頭の回る人ね」


「社会を理解しているうえに頭もいい……見方によっては危険人物ですね」


「そうなんだけど、話してみると好人物なのよ。警戒してたのにあっさりと懐柔されちゃったと言うか……納得させられちゃった」


「納得?」


「なんかよくわからないことが起こっている時に、どこぞの陣営に組み込まれていいように扱われるようなことはごめん被るってね。人助けならどんな立場でもできるんだから問題ないと」


「そりゃまあそうですが……よく納得しましたね」


「うん、せっちゃんの知り合いっぽかったから」


「え?」


「ローゲリウス、そう名乗ってたわ。ついでにせっちゃんによろしくって」


 ……あぁ、ゲリさんか!


次回最終回!

融合後とか融合前の世界の話をちらほら投下していく予定なので、毎週1話くらいのペースで更新していくと思います。

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― 新着の感想 ―
[一言] なんでゲリさんニューヨーク居たんだ?
[一言] ドラゴンカーfixですな fix意味多すぎでは
[一言] やっぱあのドラゴンはゲリさんか!しかしこの人、刹那さんが絡むとほんっとーにロクな目に合わないな・・・
感想一覧
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