こんな幼女いてたまるか
「はーちっちゃい刹姉可愛いなぁ……」
はい、着せ替え人形にされた私です。
身体が小さくなって、可愛いモノ好きな一会ちゃんにひたすら可愛がられてます。
これ、私がかわいいと自称しているわけじゃなくて一会ちゃん基準だと小さいものは何でも可愛いと言っちゃうタイプという意味ね。
ぶっちゃけるとロリショタ大好き人間。
子犬や子猫も大好きで、ちゃんとした婚約者さんがいるから節度をわきまえたロリショタコンってところかしら。
イエスロリータノータッチって言うやつ。
なお辰兄さんはイエスロリータゴータッチなんだけどね、流石に本人もリアルロリ相手に何かをするつもりはないみたいで光源氏計画に着手するっぽい。
だいたい週18のペースでその計画を阻止するのがお母さんの役目だったけど、今は海外にいるからめちゃくちゃ危ない。
と、思いきや行く先々でトラブル起こして、その際にサラッと裏組織とかから危ないお金を盗み出して、そのお金使って孤児院とか作っているというなんとも微妙な感覚になることしているらしい。
これは一会ちゃん捜査で判明したんだけどね、保護した子供達にパパと呼ばせて男女問わず「大きくなったらパパと結婚するー」と本気で言わせるくらいになつかれているらしい。
あれはあれでいい父親になるのかしら……ならないわね、父親の前に旦那として失格だわ。
「はい、あーん」
「あー、んむ」
一会ちゃんに差し出されたチョコレートをぱくり。
はぁ、この量産品のチョコレートは甘ったるくて美味しいわ……。
「一会さん、そのくらいに」
と、ここで祥子さんから制止の声がかかる。
「刹姉なら大丈夫じゃないですか?」
「それが検査結果で判明したんだけど、今のせっちゃんって本物の小学生レベルの肉体なのよね……これ以上餌付けしたらご飯が入らないわ」
「祥子さん、それは心配ないと思いますよ。こと刹姉に至っては世の中の摂理を無視しますから」
「……否定できないのが悲しいわね」
酷い言われようである。
今の私はビームも吐けない一般女児だ。
さっきだって握力検査で計器を握りつぶせなかった。
何気にショックよ……。
「それで、まぁそんな話をしたわけだし食堂に行かないかってお誘いに来たんだけどどうかしら」
「いいですね! チョコレート食べたからしょっぱいもの食べたくなりました!」
「あらそう。じゃあ行きましょうか……と、せっちゃんはいつもみたいな量を頼まないようにね。その身体じゃ食べきれないでしょうから」
「そうですね、控えめにしておきます」
と、そんな話をしてから30分後。
さすがに着せ替え人形のまま行くわけにもいかず、ここにくる際着ていた縁ちゃんの服に着替えてご飯を堪能したのだが……。
「お、お腹いっぱいで苦しいです……」
「いや、うん、一会さんの言葉を軽んじたわけじゃないんだけどさ……どこに入っているのかしらねこの量」
「いつもの1%も食べてないですよ……けぷっ」
うぅ……お腹が苦しい……。
普段出禁にされている食堂を楽しめるって思ったから目移りして、とりあえずラーメンを頼んだ。
さすがに一杯じゃ足りなかったので醤油ラーメンに続いて味噌ラーメンを頼み、そこから塩ラーメン、豚骨ラーメン、鶏がらラーメンとはしごしてラーメン制覇。
続けてうどんとお蕎麦も制覇したところで苦しくなって、箸休めに【衝動:飢餓でも満足!ギガ盛りデラックス致死量ハンバーガー】という5㎏のハンバーガーを食べ終えたところでダウンしてしまった。
くっ……こんなに美味しいのに出禁なんて悲しすぎる……。
「せっちゃん、あの量は一般人だと数日分の食事と変わらないのよ」
「なんでみんなそんなに燃費いいんですか……?」
私ならもっと食べないと餓死してしまうか、暴走して周囲の建物食べてしまいかねない。
「せっちゃんの燃費がクラシックカーよりも悪いだけよ」
「そうは言いますけど……うぐっ!」
突如、身体に鈍い痛みが走る。
「どうしたのせっちゃん」
「刹姉?」
「か、身体が……熱い……痛い……」
こんな痛み……ロケットランチャー直撃した時以来だ。
あるいはナパーム弾直撃した時。
くぅ、思い出が走馬灯のように……あ、治まったわ。
「ふぅ、落ち着きました……ん?」
前髪をかき上げると腕に奇妙な模様が浮かび上がっていた。
えーと……なぁにこれぇ?
最近予約投稿を忘れがち……。




