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朝を迎えて化けオンにログイン!
「待ちかねましたよ糞領主様、三日で戻るとかほざいたくせにどんだけ待たせるんですかゴミ領主様、さっさとおくたばりくださいませんか屑」
……開口一番マリアンヌから怒られた。
もはや領主様という言葉すら捨てて屑扱い……あれ、でもなぜか割と心地よい。
マリアンヌもなかなか可愛いからかしら、妙な性癖芽生えてきた。
「まぁまぁ、落ち着いてマリアンヌ。ピックアップした街教えてちょうだい?」
「はぁ……まずここから北にある暴食の領域、子爵級が治めているアンダーという街があります。この街は飽食で有名で、領地を持たない大悪魔の間でも人気です。食糧確保にはちょうどいいかと」
「ふむふむ、この街からご飯を巻き上げると……あれ、それ私他の大悪魔とやらから睨まれない?」
「同じかそれ以上の質と量を用意すれば問題ないかと」
「ふーん、どさくさに紛れて謀殺しようとしているならあきらめた方がいいわよ。私はいつでもこの街巻き込んで……多分地獄の半分吹っ飛ばすくらいのことはできるから」
「……次は東に3日ほど徒歩で進んだ街です。ここは暴食男爵級と兼任している強欲侯爵級の悪魔の街で金銀財宝に加えて高級食品も大量にあります」
「そこ潰して文句を言ってきそうなのは? あと敵戦力」
「強欲界隈で名をはせる程度で文句を言うのはいないかと。戦力としては一般悪魔を1として計算でいいですか?」
「その場合マリアンヌの戦力は?」
「20といったところです。これでも戦闘特化型悪魔なので」
あら、結構強い。
マリアンヌは自虐もしないけど己惚れる事もないタイプだからこの数値はそれなりに的確でしょう。
という事は、以前領主邸で襲ってきたのもみんな20前後と考えるべきね。
「ふむふむ、じゃあ続けて」
「街の総戦力、つまり戦闘力1の一般悪魔を含めない状態で考えて2000くらいですね。単純計算ですけど」
えーと、マリアンヌレベルの相手が100人程度?
それは多いのか少ないのか……いや普通に考えたら街の守りに回せるのがそれだけって少ないわね。
「防衛に重きを置かず、常に方々を侵略しているから戦力が分散されているんです」
「いつの間に読心術なんて覚えたの?」
「顔に出てました。防衛戦力は最低限、そもそも中間拠点程度にしか考えていないでしょう」
「という事は領主も不在?」
「はい、最前線で戦っているかと」
「ちなみにそっちの戦力含めるとどのくらいになる?」
「およそ100倍、20万といったところでしょうか」
「それは……うん、厄介ね」
「なお事今回に至っては領主様の戦闘力は測定不能、計測器の限界を振り切っているものとします」
「なんで⁉」
「そもそもあなた様は悪魔の我々から見ても化け物です。ぶっちゃけ私ら特務部隊は悪魔の中でも精鋭揃いですからね? 一般悪魔の20倍の戦闘力、でもこの一般悪魔は一般的な魔の者の数倍は強いですから」
「……そのうえで私測定不能?」
「あえて測定するならば私が1ヨプトミリだとします」
ヨプト……確か極小単位の話で0.000 000000000000000000001だったかしら。
涅槃寂静なんて言い方もするわね、ガウタマさんから教わったわ。
「その際にようやく10ヨタといったところでしょう」
えーと、たしか兆の三つ上の大きさ?
10の24乗とかそういう大きさだった気がする。
「酷い格差ね」
「正直そのくらいの脅威は抱いてます。だから事有る毎に謀殺しようとしているんですけどねぇ……あんな脅しいれられたらそうも言ってられません。マジでやりかねないので」
「マジでやるわよ? 必要とあらばね」
「……本気で言っているのが恐ろしいんですよねぇ」
やるかやらないかに本気もくそもあるのかしら。
自爆だっていつでもやるわよ、何なら体液の量増えるであろう異形化の状態で。
そうなったら威力も範囲も拡大するでしょ。
うまくいけばアイゼンの野郎も巻き込んで潰せるかもしれない。
さすがにあの巨体が持つだけの体液で自爆かましたら私も無事かどうかわからないからね。
その前に地球が崩壊するかもしれないけど、まぁ……真空状態だけならなんとかなるわ。
とはいえ怪我の手当てができないままゆっくり餓死していくんじゃないかしらね。
アイゼンもそうなればいいのに……。
一般魔の者(まだ異形化できないレベル)の面子。
なお主人公は廃人と最前線組除けばレベルはトップクラスです。
RFB使ってるから戦闘力だけ見れば文句なしのトップクラスですが。




