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化け物になろうオンライン~暴食吸血姫の食レポ日記~  作者: 蒼井茜


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お風呂回

 帰ってからはご飯いっぱい食べてからお風呂に直行、同居人一同から臭いを連呼された悲しみを背負った女……なお縁ちゃんとクリスちゃんも連行した。

 クリスちゃんもあの匂いを直撃して、消臭剤の効果も切れてたからね。

 どうにも強力だけどタイムリミットがあるとかで、帰りの電車で集団異臭騒動があったとか連絡が届いたことで祥子さんによるお説教が長引いた。

 そしてお説教の最中顔をしかめる皆様の表情、なかなか精神ダメージきつかったです。

 縁ちゃんを連行したのはこの子お風呂嫌いだから。

 だから昨日はお説教をしている祥子さんと、なぜか正座させられた私を横目にソファーで寝てた縁ちゃん、運営さんのところは自衛隊駐屯地だからお風呂くらいあるのに入ってないのよね。


 まぁこの子半年くらいお風呂入らなくても臭わないから代謝がどうなっているのか気になる所だけど。

 そんなこんなで三人でお風呂に入っていると祥子さんとうずめさんも突入してきた。

 なんかね、普段関りの薄い2人が一緒にいると愚痴大会になって空気が重くなるからという理由らしい。

 さすがに一軒家のお風呂に5人は狭い、といいたいところなんだけど祥子さんがこの家用意した時公安の寮として使う企画があったらしく、お風呂はそれなりに広いのよ。

 温泉とまではいわないけれど学校の寮にあるお風呂くらいの広さはある。

 このためにわざわざワンフロアの半分をお風呂に使っているだけあってねぇ……一人で入るのはちょっと寂しいのよ。

 そして女5人集まればどうなるかというと……。


「やっぱりうずめさんが一番大きいですねぇ」


「そういうクリスちゃんはいい形してるよねっ。しかもぷりっぷりでつやっつや!」


「形というなら祥子さんだって負けてないよ。手のひらにすっぽり収まるサイズで綺麗!」


「せっちゃん……人の胸揉みながら言うのやめて……」


「ぶくぶくぶくぶく……」


 とまぁこんな感じに姦しい。

 唯一誰からも胸囲について触れられることなかった縁ちゃんは鼻までお湯に浸かってふてくされてる。

 ……まぁ、AAカップだからね、なだらかな曲線というより直滑降だから。


「刹姉、今、何考えた?」


「え? な、なにも?」


「もぐよ?」


「やめて! 再生するまで結構痛いんだから!」


「せっちゃん……普通の人は再生しないのよ、捥がれた肉体はね」


「え?」


「え?」


「え?」


「え?」


「……え?」


 祥子さんの言葉に私達四人が同時に疑問符を浮かべてそちらに視線を向ける。

 そういえば運営さんが作った薬無しじゃ普通の人は再生できないんだっけ、伊皿木家名物超回復やるとガン細胞とかも活性化するから体外に排出するのが面倒って話した時なに言ってんだこいつって目で見てきたのはそれが原因だったわね、そういえば。


「どう考えても人間にとかげ並みの再生能力なんてないのよ……まともなのは私だけか……!」


「ボート、用意します?」


「うん、縁ちゃんが何言っているかわからないけどいらない。できれば頭痛薬かお酒が欲しい、もうこの際だから色々酔って忘れたい」


「ふっふっふっ、こんなこともあろうかと! ……いやぁ一生に一度は言ってみたい台詞が言えたわ。だけどあえてもう一度言う! こんなこともあろうかと! 徳利とおちょうし! そして名酒雪見酒! さー飲みましょう!」


「わーい」


「クリスちゃんは未成年でしょ……縁ちゃんもダメよ」


「そんな二人には高級オレンジジュース!」


「わぁい」


 表情の変化が乏しいうえに、飲食にさほど興味がない縁ちゃん。

 だけど舌が肥えているから結構グルメなのよね。

 美味しい物を出さないと食べない、そんな手のかかる子だったわ……。

 レストランとかじゃほとんど何も食べない縁ちゃんと、逆に全てを食べつくす私がいたから子供の頃にそういうお店に行ったことはほとんどないのよね。

 まぁ行ったら行ったで出禁になるだけだけど。


「じゃ、かんぱーい」


「はい、乾杯」


 うずめさんの号令に合わせてみんながおちょうしを突き上げる。

 あー、このお酒美味しいわ……。


「それでせっちゃん、昨日今日の報告書なんだけど来週までにお願いできる?」


「わかりました。2日あれば書けるので、化けオンの報告書と一緒に提出しますね」


「うん、お願い。縁ちゃんも今週の報告書を、うずめさんはクリスちゃんとこの家近辺に関する報告書をお願いしますね」


「はいはーい」


「ん……」


「で、クリスちゃんはアーリーアクセス中のVGOについてよろしく。提出はこまめにしてくれると助かるけれど、基本的に週1回出してくれたらいいわ」


「わかりました。全力で暴れて全力で報告します!」


「むぅ……お風呂で美酒と美女5人という状況、仕事の話よりももっと楽しい話しようよっ」


「うずめさん……まぁいいですけど、例えば?」


「コイバナ!」


「おいこら人妻」


「人妻でも恋の話は大好物! さぁみんな語り明かそうじゃないか!」


 なお、この後のコイバナは誰も相手がいないという事でうずめさんののろけ話を聞き続けることになった。

 主に、祥子さんが酔いつぶれてクリスちゃんがのぼせるまで。

 私は早々に介護に回って二人を助けに動いていたが、普段おっとりしている……悪く言えばのんびりてきとうな縁ちゃんは逃げ遅れさんざんのろけ話を聞かされたそうな。

 淡々と怒られたわ。

 しっかり者の妹は怖いわね……。

 酔った祥子さんがかわいかったけど詳細は秘密ね?


縁ちゃんはレトロゲーマーです。

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― 新着の感想 ―
詳細を!その詳細を!! というかなんだかんだお互い愛撫位はしてそうなんよねこの2人。 貝合わせとか諸々はやってなくてもなんだかんだ微セフレみたいな関係になってそう。なれ。
[一言] きっと運営共なら豊胸剤とか作れそうだなぁ…… ……一緒にお腹も膨れたり膨れ方が思った通りにはならなさそうだけど
[良い点]  ん?  良く考えれば運営の技術力なら...いや、それは断るのかもしれませんね...。  でも、整腸剤には抵抗はないのにホルモン治療を受けていないのは不自然...はっ、まさか!  ホル…
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