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ふたひら
早めに帰ることにしたカズハは、
視察に来てひとり休憩をしている王子が
倒れているのだと思って慌てて声をかけました。
王子はひとめ見てカズハを気に入り、
カズハもまた王子に恋をしました。
それを偶然見ていたキャタルシーは、
嫉妬にかられて『魔女の惚れ薬』を食事に入れ、
王子をもてなす家の美女として
側室になりたいと申し出ました。
惚れ薬を口にした王子は次の日、
約束したカズハとの待ち合わせ場所に
キャタルシーを連れて行きました。
すでにその場で待っていたカズハは、
王子が昨日好きだと言っていた、
白魔女クッキーを贈り、
それを食べた王子は
キャタルシーの惚れ薬から解放され、
再びカズハに恋をして、
そして足元のクローバーが四葉だらけで
金色であることに気づきました。
もったいなくてクローバーを摘もうか悩んでいたんです、
と言うカズハに、
王子は金のクローバーで花冠を編んでおくれ、と、お願いしました。
嬉しそうに歌をくちずさみながら
花冠を編んでいるカズハを側で見て、
王子は幸せを感じていました。




