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彼氏(仮)出来ました  作者: 卯月いちこ
4/16

目撃されてました

投稿したはずが出来てませんでした…

反映されるまで時間がかかりますって出てたのに…

昨日の夜から、ここまでは流石にかかりすぎかなと思い、再度投稿してみます。

ついでに少し直して、サブタイトルも違うのにしました。

次の日、登校すると、校門に友達の宮川博美(みやかわひろみ)が待っていた。

博美は藍香と同じくらい小柄、ただし胸は藍香と違い大きい。猫っ毛のふわりとした黒髪のショートカット、優しそうな顔立ちの彼女が、何故か腕を組み仁王立ちで怒っている。


「博美ちゃん、おはよう。どうしたの?校門で」


藍香は不思議に思い尋ねると


「藍ちゃん!スマホ見てないの!」


博美に詰め寄られる。


「あーごめん!昨日は疲れて寝ちゃって、今朝はバタバタしてたから、見てなかった」


慌ててスマホを取りだし見ると、博美からのL○NEが鬼のように入っていた。

開いて見ると


『見たぞ~!』

目のでかくなった猫のスタンプ


『男子とあんみつ食べてたな~!』

猫と犬がラブラブしているスタンプ


『聞いてないんですけど~!』

耳がでがくなった猫のスタンプ


『どうゆうことなんですか~?』

じと目の猫のスタンプ


『おーい!』

呼び掛ける猫のスタンプ


『何してんのー!』

???の猫のスタンプ


『寝ちゃったのー?』

いじける猫のスタンプ


『おはよう!まだ見てないの!こらー!』

激おこの猫のスタンプ


博美は…猫好きなのだ。

(ていうか、見られてたのか!まぁ通学路だし

、ありうるか!って、あれ?)


「博ちゃん通学路、反対だよね?」

「お母さんに買い物頼まれて来てたの。帰りにあんみつ食べたいな~って見てたら!えーっ!だよ!」


(何という偶然…ついてない)

藍香はがっくりしながら


「同じ図書委員の半田君だよ。たまたま帰りが一緒になって、甘いの好きだって話になって、食べに行っただけだよ」


流石に詳細は伏せて話した。博美は少し疑わしそうな目で


「本当に~?人見知りの藍ちゃんが~?」


(思いっきし疑われてる!そりゃそうだよね)

しかし実際の所、本当に何も無い訳で。


「話してみたら、結構話しやすくってさ。本当、()()()()()()!」 


嘘は無い。博美にも伝わったようで、渋々納得して


「ふーん。珍しいから、びっくりしちゃったよ!」

「分かって貰えて良かった!私だって男子と喋る事くらいあるんだからね」


藍香は何故か胸を張り、博美を指差して言うと


「人に指差すな!」


と指を払われた。

博美にごめんごめんと謝りつつ、早く教室に行くよと校舎に入る。

すると、昇降口を上がった壁際に、藤崎美鈴が長い脚を組み壁にもたれて、行き交う生徒達をギョロギョロとガン見している。

それは、さながら刑務所の監視塔(かんしとう)のようである。


「あれって藤崎さんだよね。こんな所で何してるんだろ?しかし、本当に綺麗な子だね」


博美が藍香に耳打ちする。

(うなず)きかけたその時、藤崎のサーチライトが藍香を捕らえた!

藍香は殺気をはらんだその(まなこ)にギョッとする。

藤崎はつかつかと藍香の所に来ると


「あなた何組?名前は?」


唐突に質問してきた。


「へえっ?!」


藍香は突然の事に、間の抜けた返事をしてしまう。

自然と皆が二人に注目する。

見かねた博美が


「何なの!急に!」


と抗議するも、物凄い眼力で(にら)まれ、ひえぇっと抑え込まれる。


「…3組の三嶋藍香ですけど…何でですか?」


あまりの迫力に、同学年なのに敬語で返す藍香なのであった。

藤崎は、そんな藍香を上から下まで一瞥(いちべつ)すると、小馬鹿にしたような目付きで近づき、耳元で


「ふ~ん。何だ、たいしたことないじゃん」


と言うと、くるりと軽やかに去って行った。

ギャラリー達も一瞬の事に、すぐさま去って行き、

残された藍香と博美は唖然(あぜん)として固まっていた。


「藍ちゃん…何だったの、今の?」

「…分からない、ただ馬鹿にされた事は分かった」

「感じ悪~!」

「…だね!もう、考えても仕方がない!早く教室入ろ!」


チャイムが鳴り出し、慌てて二人は教室へと向かった。





博美は見た!|゜Д゜)))

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