目撃されてました
投稿したはずが出来てませんでした…
反映されるまで時間がかかりますって出てたのに…
昨日の夜から、ここまでは流石にかかりすぎかなと思い、再度投稿してみます。
ついでに少し直して、サブタイトルも違うのにしました。
次の日、登校すると、校門に友達の宮川博美が待っていた。
博美は藍香と同じくらい小柄、ただし胸は藍香と違い大きい。猫っ毛のふわりとした黒髪のショートカット、優しそうな顔立ちの彼女が、何故か腕を組み仁王立ちで怒っている。
「博美ちゃん、おはよう。どうしたの?校門で」
藍香は不思議に思い尋ねると
「藍ちゃん!スマホ見てないの!」
博美に詰め寄られる。
「あーごめん!昨日は疲れて寝ちゃって、今朝はバタバタしてたから、見てなかった」
慌ててスマホを取りだし見ると、博美からのL○NEが鬼のように入っていた。
開いて見ると
『見たぞ~!』
目のでかくなった猫のスタンプ
『男子とあんみつ食べてたな~!』
猫と犬がラブラブしているスタンプ
『聞いてないんですけど~!』
耳がでがくなった猫のスタンプ
『どうゆうことなんですか~?』
じと目の猫のスタンプ
『おーい!』
呼び掛ける猫のスタンプ
『何してんのー!』
???の猫のスタンプ
『寝ちゃったのー?』
いじける猫のスタンプ
『おはよう!まだ見てないの!こらー!』
激おこの猫のスタンプ
博美は…猫好きなのだ。
(ていうか、見られてたのか!まぁ通学路だし
、ありうるか!って、あれ?)
「博ちゃん通学路、反対だよね?」
「お母さんに買い物頼まれて来てたの。帰りにあんみつ食べたいな~って見てたら!えーっ!だよ!」
(何という偶然…ついてない)
藍香はがっくりしながら
「同じ図書委員の半田君だよ。たまたま帰りが一緒になって、甘いの好きだって話になって、食べに行っただけだよ」
流石に詳細は伏せて話した。博美は少し疑わしそうな目で
「本当に~?人見知りの藍ちゃんが~?」
(思いっきし疑われてる!そりゃそうだよね)
しかし実際の所、本当に何も無い訳で。
「話してみたら、結構話しやすくってさ。本当、たまたまだよ!」
嘘は無い。博美にも伝わったようで、渋々納得して
「ふーん。珍しいから、びっくりしちゃったよ!」
「分かって貰えて良かった!私だって男子と喋る事くらいあるんだからね」
藍香は何故か胸を張り、博美を指差して言うと
「人に指差すな!」
と指を払われた。
博美にごめんごめんと謝りつつ、早く教室に行くよと校舎に入る。
すると、昇降口を上がった壁際に、藤崎美鈴が長い脚を組み壁にもたれて、行き交う生徒達をギョロギョロとガン見している。
それは、さながら刑務所の監視塔のようである。
「あれって藤崎さんだよね。こんな所で何してるんだろ?しかし、本当に綺麗な子だね」
博美が藍香に耳打ちする。
頷きかけたその時、藤崎のサーチライトが藍香を捕らえた!
藍香は殺気をはらんだその眼にギョッとする。
藤崎はつかつかと藍香の所に来ると
「あなた何組?名前は?」
唐突に質問してきた。
「へえっ?!」
藍香は突然の事に、間の抜けた返事をしてしまう。
自然と皆が二人に注目する。
見かねた博美が
「何なの!急に!」
と抗議するも、物凄い眼力で睨まれ、ひえぇっと抑え込まれる。
「…3組の三嶋藍香ですけど…何でですか?」
あまりの迫力に、同学年なのに敬語で返す藍香なのであった。
藤崎は、そんな藍香を上から下まで一瞥すると、小馬鹿にしたような目付きで近づき、耳元で
「ふ~ん。何だ、たいしたことないじゃん」
と言うと、くるりと軽やかに去って行った。
ギャラリー達も一瞬の事に、すぐさま去って行き、
残された藍香と博美は唖然として固まっていた。
「藍ちゃん…何だったの、今の?」
「…分からない、ただ馬鹿にされた事は分かった」
「感じ悪~!」
「…だね!もう、考えても仕方がない!早く教室入ろ!」
チャイムが鳴り出し、慌てて二人は教室へと向かった。
博美は見た!|゜Д゜)))