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hope the children ーこれは裏の世界で世界を救った子供達の物語ー  作者: 奈月四季
第一章 世界を救うため
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【第二話】第一回プチ会議

さらに時間をすぎるスタイル

「では、これから会議を始めていこうと思います。司会進行は私、紅が担当させていただきます」


 謎の勢いに乗って気づいたら引き返せないところまで来てしまった。恩返しをするやなんやでさらりと罪をいくつもおかすことになるかも知れない。まぁ、犯すんだろうなきっと......


 出来れば平和に終わって欲しいものだ。


「では、敵の組織が管理していると思われる、女子校の情報収集を目的とします」


 初作戦がいきなりハードだと思うのは僕だけではないはずだ。先程まで大口を叩いていた俺たちだが、さっきの威勢はどこに行ったのやら、みんな一瞬にして顔色が変わってしまった。


 最初はもっと下積みをするものだと思っていた。なのにいきなり本番って......。


「早速作戦の説明に移りたいところですが、まずは皆さんの大まかな役割を決めたいと思います」


 紅は、ボードを見ながら少し微笑む。


 何をするにもまずは役決めか......。まぁ、複数で動くには大事なことのひとつだ。これによって作戦能力が大きく上下される。例え少人数の部隊でも作戦によっては大人数の作戦に勝つことだってできる。過去、歴史の中でも何度も起こってきたのが大きな信憑性を誇っている。


 計画は真面目にたてていると、とりあえず安心しよう。


「では、まず我が班のリーダーは、五月さんです」


「ん? 俺!」


 先程まで桜花と話していた五月は、慌てて前を向いた。


 そりゃ、五月だよな。勉強もできるし、運動もできるし......。 くそっ、俺と真逆じゃねーか!


 リーダーに選ばれたのは、みんな納得兄的存在、五月。理由と言ってはみんなをまとめる能力が高いのと的確な判断力その他もろもろ。文句なしのリーダーと言ったというところだ。


「副リーダは、桜花さん」


「え? 私ですか」


 桜花も五月のように驚く。それだけどちらも自覚がなかったのか? まぁ、これも納得と言ったところ。


 まぁ、桜花だろうな。勉強できるし、誰とも話せるし......。 俺と真逆じゃねーか!


「続いてハッカーは、蓮さん」


「おう」


 先程から特に返事もせず蓮は、パソコンと向き合い続ける。過去に何度もハッキングをし、あげくの果てには政府のネットワークにも侵入したことがある、この中で唯一犯罪を犯していたし、まぁ、適任だった。


 まぁ、似た者同士か......。でも、個人的にはよくいる天才とぐらいと認識している。


「銀さん、紅葉さん、小春さんは状況によって役割を変わってもらいます」


「了解です」


 と、俺。


「了解」


 と、紅葉。


「わかりました」


 と、小春。


 あまり役割が重くないおかげで、みんな特に驚くことなくあっさり承諾。


 俺的にはもう少し、なんかやりごたえありそうな、そんな役割がよかったが。特に長所のない俺にはまぁ、あたりまえだと納得する。


「ちなみに私は基本的にはナビゲーターを行います。状況によっては戦場に出るので、楽してるとは思わないで下さいね」


 みんなを見て紅さんは笑った。明るいというよりは、どこかほんとに真面目にやろうと思っていると感じた。あって数分しかたってないが今は謎の安心感がそこにあった。


「では、役割が決まったところで、作戦内容を説明いたします」


「「「よろしくお願いします」」」


「ではまず、作戦地点の説明です。場所はここから東に約十キロ先にある山の山頂付近に中高一貫の女子校。そこで的組織が魔法使いを育てていることを我が組織の調査員が確認しました」


「魔法使いを育てる?」


 顎に手をおきながら五月が質問する。これは、五月が真剣に考えるさいにいつもする癖だ。リーダーになったからによる責任感か、話に興味がわいたのか。


「はい、そうです。この世界では大きな技術進歩と共に魔術や魔法なども共に進歩したと、拓美さんから皆さんは聞いていると思います」


 確かに拓美さんからその話は聞いた。と共に、魔術師である拓美さんにみんないくらかの訓練を受けているのも確かだ。


 今はいくらかの魔術は使えるようにはなっている。だが、拓美さんが言うには、魔術と魔法には大きな溝があり、どちらかといえば魔術のほうが後者らしい。魔術は、ものの形を変えたり、ある特定のものを強化することができるが、物理的なものに限られ手しまうが使われる魔力が少ないのだという古から伝わる秘術のようなものだ。それに対し、魔法はものを浮かせたり、炎を出せたりと、様々な法則を無視して使うことができる。その分使われる魔力の量が多くなる。


 拓美さんが言うには、基本的に人は圧倒的な力に見惚れて、魔法の方を選ぶのだという。だが、本当に最初にやっておかなければならないのは魔術の方らしい。ある程度、魔術を極めてから魔法に移るのが適作だとのこと。


 紅は長い黒髪を耳にかけ再び話を繋げる。


「ただ、技術は目に見え現実味もあるので信じられていますが、魔術や魔法はただのオカルトだと考える人が多く、その分野の認知度は、かなり低いです。よって、使える人と使えない人との格差が大きく、未だ未解決の事件の八割は、この分野によるものだと私たちは考えています。」


「そんなに!?」


 もっと低いものだと思っていた。それを優に越えてきて少し戸惑う。確かにその分野について友達に話してもただの厨二病扱いされてのはいい思い出だ。それをいいことに、体力テストで自らの身体能力をあげ、挑み怪物扱いされたのもいい思い出だ。ちなみに未だその記録は破られていないとか、なんとか。


 それが三年前なので今はどうなのかは、定かでは無い。


「そうですね、銀さん。今はこれが現実だといっておきましょう」


「そうか、ありがとう」


 その一言に、どれだけ重いものがのし掛かっているのか、、この一瞬で少しばかりだが感じた。


「それで、今回のだ作戦内容は、皆で協力し情報を集めて下さい。作戦はできるだけ早めに決定的な事実を見つけ出して下さい。それと蓮さんにはどんな方法を使ってもいいので、細かなデータ上の情報収集を頼みたいと思います」


「あいよ!」


 蓮はまたパソコンと向き合いながら返事する。


「銀君は後で廊下に来てくれ。折り入って頼みがある」


「あ、はい」


 肘を立てこちらを見ているだけだった拓美さんが強めに主張する。なぜ僕なのだろうか。まぁ、行ってみれば何かわかるだろう。


「では、解散!」


 紅の切れの良い声と共に会議は終わりを告げた。





次回は未定です。ですができるだけ、早く出したいと思います。


名前:秋水紅(しゅうすいくれ)

髪:黒のロング

説明

マフィアの幹部の娘。正義感が強いため、銀たちと行動を共にすることにした。実は拓美さんの一番弟子であり相当な実力の持ち主らしい。百合やBLものが好きな女の子。

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